かつては商家が並んでいた高瀬裏川|熊本県玉名市
菊池川沿いにある高瀬裏川
熊本県玉名市にある高瀬裏川に行ってまいりました。写真は菊池川沿いに並んでいたのぼりです。
菊池川に沿った人工河川である高瀬裏川。玉名市の高瀬(旧高瀬町)はかつて菊池川の港町で、農産物の集積地として栄えました。肥後のお米を大坂に運んだりしていたそうです。裏川からは直接荷物の上げ下ろしができるようになっていました。
当時は商家や船着き場があり、現在もその名残を伝える裏川。国の水際緑地化モデル地区の指定を受けて整備され、現在では菖蒲の花の見頃である5月末〜6月初旬にかけて「高瀬裏川花しょうぶまつり」が開催されています。まつり期間中は夜間もライトアップされるそうですよ。私が訪問した日(5/27)もたまたまですがまつり期間中でした。
こちらの橋は秋丸目鏡橋。1832年(天保3年)に建設された橋で、裏川改良事業に伴いこちらに移築されました。どこが眼鏡なんだと思われるかもしれませんね。
反対側から見ると下がアーチ型になっているのです。この石橋は通潤橋や霊台橋でお馴染み種山石工の岩永三五郎か兄の嘉平の作と伝わっています。菊池川の逆流や潮水の遡上を防ぐ桶門を有しているという珍しい構造。小さな橋ですが創意工夫が凝らされているんですね。
秋丸目鏡橋付近から見た高瀬裏川。
奥に見えるのが秋丸目鏡橋です。
こちらは高瀬眼鏡橋。この橋は町の玄関口としてランドマーク的な存在だったそうです。
高瀬眼鏡橋は石造りの2連アーチ橋。江戸時代末期の1848年(嘉永元年)に町奉行の高瀬寿平らによって造られました。
裏川沿いにある石段の跡。おそらく上にあった商家へと続いていたと思われます。
石段の跡はけっこう残っていました。
こちらの石段は現役。
この石垣も当時からあったものでしょう。
こちらのエリアが「高瀬裏川花しょうぶまつり」のメイン会場。ここには川の上に遊歩道も設置されています。
高瀬裏川に架かる小さな橋。
こちらは酢屋橋といって、荷物は人力で運ぶ際ふんばりがきくように真ん中がくぼみ、両側が少し高くなっています。
こちらは小崎橋。大八車が脱輪しないように片側だけ轍(わだち)が設けてあります。
水際緑地化モデル地区といういうだけあって、雰囲気のいい場所ですね。
ここの石垣もすごいです。
高瀬裏川に隣接する路地。
この石段は熊本地震の影響により通り抜けが不可となってました。
菖蒲の花も綺麗に咲いていた高瀬裏川。玉名には玉名ラーメンを食べに何度か来たことはありましたが、こちらは今回初めて散策してみました。ラーメン以外には何もないと思ってましたが、そんなことはありません。失礼しました。
- スポット名高瀬裏川水際緑地
- 料金見学無料
- 住所熊本県玉名市秋丸 高瀬157ー1地先
- 熊本県玉名市秋丸 高瀬157ー1地先
- 電話番号0968-73-2222
- 営業時間見学自由
- 休業日見学自由
- 駐車場菊池川河川敷駐車場が有
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