高瀬の戦い(西南戦争)の舞台にもなった繁根木八幡宮｜熊本県玉名市

旧玉名市役所の近くにある繁根木八幡宮

熊本県玉名市にある繁根木八幡宮に行ってまいりました。旧玉名市役所、現在の玉名市文化センターの近くにあります。

繁根木八幡宮の狛犬さん。

平安時代だった961年（応和元年）の創建と伝わる繁根木八幡宮。長い長い歴史を誇る神社なのです。

こちらが繁根木八幡宮の楼門。ちょっと独特な造りをしています。

楼門に掲げられている扁額は6代熊本藩主・細川重賢公の筆によるものです。

これは仁王像になるんでしょうか。こちらは阿形。

そしてこちらが吽形になります。

楼門の彫刻はお見事。

とても細かい意匠です。

門の中の左右には赤と緑の像が安置されています。狛犬になるんでしょうか。

ちょっと見えにくいですが緑の狛犬。

反対側から見たところ。やっぱり少し珍しい形だと思います。

こちら側の彫刻もすごかったです。

向かって左手にあった手水舎。

境内にはお社が2つありました。

こちらが繁根木八幡宮の拝殿。繁根木八幡宮は肥後（熊本）の有力氏族であった菊池氏の保護を受けていましたが、菊池氏没落後は同八幡宮も衰退。豊臣秀吉時代に入国した加藤清正公によって再建され、江戸時代に肥後を治めた細川氏にも保護されていました。

現在の御社殿は当時から現存しているそうです。

拝殿の奥にある本殿。

こちらも立派な建物でした。

西南戦争の際には周辺で官軍と薩軍が激戦を繰り広げたという繁根木八幡宮。薩軍の被害は大きく、戦局はかの有名な田原坂の戦いへと続いていきました。そんな中でも御社殿は残ったんですね。知名度はないかもしれませんが、長く続いてきた歴史を今後も継承していただきたいですね。