幽霊寺として有名な永国寺|熊本県人吉市
永国寺
熊本県人吉市にある永国寺に行ってまいりました。武家屋敷や老神神社からも近い場所にあるお寺です。
幽霊寺としても有名な永国寺。正式名称は曹洞宗蓬莱山永国寺といいます。ご本尊は釈迦如来。建立は1408年(応永15年)といわれています。
千人塚石塔
山門をくぐってすぐそばにある千人塚石塔(耳塚)。相良家20代当主・頼房は文禄・慶長の役で朝鮮へ出兵。当時の天下人、豊臣秀吉は手柄の証拠として討ち取った敵兵の耳鼻をおとして塩づけにし、目録を提出するよう命令。こおとき相良頼房も耳鼻1800を進上。この石塚はその慰霊のためのものといわれています。
人吉二番隊士の碑
こちらは人吉二番隊士の碑。西南戦争の五木村平瀬の戦いで戦士した人吉二番隊士6名の冥福を祈って建てられた碑です。
鐘楼門
山門と本堂の間にある鐘楼門。
右側に阿形の仁王像。
左側に吽形の仁王像が控えます。
五重石塔
鐘楼門をくぐって左手にある永国寺五重石塔。1227年(嘉禄3年)のもので、人吉球磨地方では最古ということです。永国寺の建立が1408年(応永15年)といわれているので、お寺ができる前からあるんですね。銘文にある大檀那藤原□重とあり、□は不明ですが相良家初代当主・長頼の弟宗頼の子、頼重と推定されているそうです。
肥後三十三観音第九番札所
肥後三十三観音の第九番札所。
脇には小さな観音様の像が並んでいます。
こちらは手水舎。
西郷本営跡碑
手水舎の向かいにある西郷本営跡碑。西南戦争時に田原坂で敗れた薩軍は人吉に逃れ、人吉城は既に破却されていたので、ここ永国寺に陣を敷きました。西郷隆盛の宿舎は近くに今も現存する新宮家の武家屋敷の武家屋敷。人吉にて33日間の攻防の末、防ぎきれずついに西郷隆盛は宮崎県小林へ。その時に寺も焼かれ、寺宝もほとんどが燃えてしまったそうです。しかしそんな中、幽霊の掛け時は残りました。
秋葉三尺坊遺徳大権現
本堂の左側にある秋葉三尺坊遺徳大権現。鎮火の権現として祀られているそうです。
永国寺のご本堂
こちらが永国寺のご本堂。中に入って見学することもできます。
拝観時間は8:00〜17:00まで。
幽霊が出たと言われる池は本堂の右手へ。幽霊の掛軸は左手に展示してあるとのこと。
本堂内の様子。
お仏壇は鮮やかに彩られています。
幽霊の掛軸
本堂の左手に展示してある幽霊の掛軸。こちらはレプリカです。1397年(応永3年)、永国寺の開祖でも有る相良家9代当主・前続の時代のこと。当時この地の名士の妾さんが不慮の事故に亡くなったが、成仏できずに本妻を苦しめていたそう。和尚の法力によって幽霊を出現させ、和尚は幽霊に因果の道理を説きつつその姿を書いたといわれています。
幽霊がでた池
その幽霊がでた池は本堂の右手にある廊下を通って向かいます。
途中に西南戦争時の様子を描いたと思われる絵が展示してありました。
幽霊がでた池へは縁側の通路を進みます。
こちらがその池。現在は平穏そのものです。
亀が葉の隙間を縫って泳いでいました。
永国寺といえばまずは幽霊というイメージだと思いますが、西南戦争時に薩軍の陣がしかれたりと歴史的にも重要な場所です。西郷隆盛が宿舎としていた武家屋敷からも近いので、合わせてご覧になるとさらに楽しめると思います。
- スポット名永国寺
- 料金拝観無料
- 住所熊本県人吉市土手町5
- 熊本県人吉市土手町5
- 電話番号0966-22-2458
- 営業時間8:00〜17:00
- 休業日無休
- 駐車場有
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