老神神社は国の重要文化財|熊本県人吉市
老神神社
熊本県人吉市にある老神(おいがみ)神社に参拝してまいりました。国から重要文化財に指定されてる貴重な神社です。
参道への入口には朱色の鳥居がそびえる。
鳥居のそばから見た境内の様子。
淡島神社
参道に入ってすぐ左手には淡島神社があります。
御本社は和歌山県名草郡(現在の和歌山市)で、御祭神は少彦名神(すくなひこなのかみ)。医療と造酒の神様で、特にご婦人の病気にご利益があるそうです。
稲荷神社
淡島神社の少し先にある稲荷神社。
代名詞ともいえる朱色の鳥居の先にお社があります。
稲荷神社はお稲荷さんとも呼ばれ、最も馴染みのある神社の一つではないでしょうか。御本社は皆さんご存知、伏見稲荷とされています。
老神神社
老神神社の御祭神は瓊々杵尊(ニニギノミコト)、木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)、彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)、豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)、火須瀬理命(ホスセリノミコト)、火照命(ホデリノミコト)。
鹿児島県にある霧島神社の分霊を勧請(分霊を他の神社へ移すこと)されたといわれているそうです。御祭神のご鎮座は807年(大同2年)と古く、歴史のある神社です。
御社殿に向かって右側に控える阿形の狛犬さん。
左側は吽形の狛犬です。
御社殿の前にある八角形の石燈籠。普通は参道を挟んで一対で建てられているそうです。人吉球磨の地域では珍しい建て方だそうで、京都や奈良の神社仏閣と同じ配置。この燈籠は1750年(寛延3年)のものだそうです。
こちらが手水舎。
現在の御社殿は江戸時代初期の1628年(寛永5年)に相良家20代当主、長毎(ながつね)によってご造営されたもの。相良家が御産宮として信仰してきた神社でもあり、もともとは球磨川のほとりにあったそうです。人吉球磨地方では珍しいといわれる入母屋造りという構造。実際に見ることは難しいですが、本殿の左右脇の間の虹梁(虹の形に反り返った梁)に鬼が座って屋根を支えているのは特に珍しいそう。人吉球磨地方における江戸時代前期の神社建築物としての価値が認められ、1990年(平成2年)に重要文化財に指定されました。
こちらが老神神社の本殿になります。
弁財天
御社殿の左側には弁財天。
池の中央にお社があります。弁財天さまのルーツは古代インドでヒンドゥー教の神様、サラスヴァティ。日本では色々な神様を吸収しており、七福神として宝船にも乗っている縁起のいい神様です。
天満宮
老神神社御社殿の左後ろには天満宮。こちらも皆さんご存知、学問の神様ですね。菅原道真公を御祭神として祀る神社です。
今回、たまたま通りかかった老神神社。気になって寄ってみたのですが、実際に見てみるととても貴重な神社のようで、参拝して良かったです。人吉といえば青井阿蘇神社が有名ですが、この老神神社も見ごたえがあると思います。
- スポット名老神神社
- 住所熊本県人吉市老神町22
- 熊本県人吉市老神町22
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