青井阿蘇神社文化苑|熊本県人吉市
青井阿蘇神社文化苑
青井阿蘇神社の文化苑に行ってまいりました。
青井阿蘇神社の文化苑は平安時代の806年(大同元年)から明治時代まで約1100年間、58代に渡って大宮司を努めた青井家のお屋敷。諸事情により大正10年ごろに売却されましたが、平成22年に再び御社殿と結ばれ、本来の姿となりました。
むすび回廊
こちらのむすび回廊が青井阿蘇神社と青井家のお屋敷をつなぎます。
料金をお支払するといただけるシール。拝覧中はこちらのシールを貼ります。
好古蔵
この建物は好古蔵といって江戸時代初期に造られたもの。この時代に造られたものとしては他に例がないそう。
昔は実際に使われていた唯一神道の火祭行事護摩壇一式を展示しています。
文化苑内の様子。
尚古蔵
こちらの蔵は尚古蔵。2階建ての土蔵です。
集古蔵
こちらは1847年(弘化4年)の墨書がある土蔵、集古蔵。中には色々な物が展示してあります。
こちらは天台宗でよく見られる不動明王、十一面観音、毘沙門天の板絵。阿蘇の神様である健磐龍命(たけいわたつのみこと)、阿蘇都媛命(あそつひめのみこと)、速瓶玉命(はやみかたまのみこと)はそれぞれ十一面観音、不動明王、毘沙門天の現れとして信仰されてきました。このことから阿蘇信仰と天台宗の関わりの深さが分かります。日本には神仏習合という考え方があり、即ち「神と仏は一心同体で、仏が日本において現れた姿が神である」として奈良時代から明治維新まで続きました。
現在、国宝に指定されている御社殿が造営された際にその守護神として作られた青龍・赤龍・黄竜・白龍・黒龍からなる五色の龍。五つの色彩は木・火・土・金・水の五行の教えに基づいています。青は木、赤は火、黄は土、白は金、黒は水を表し、方角は東、南、中央、西、北を指しています。青は水じゃないんですね。水神にも例えられる龍を御社殿の随所に龍を配置してあるのは、日本三大急流のひとつ、球磨川を守護しようとの考えがあったかもしれないということです。
楼門の鬼面に似ていますが、この木の人形は神面。青井阿蘇神社の楼門屋根四隅にそれぞれ陰陽一対、計8つの神面が配置してあるそうです。
集古蔵の左前にある継承殿。
文化苑古庭園
文化苑古庭園の様子。
青井阿蘇神社の西に隣接する神主・青井大宮司屋敷内にある回遊式庭園となっているそうです。
社家の建築と庭園がそのまま残ることは少なく貴重。人吉の文化を表す遺産ということです。
この芝こけは育成中。立ち入りは禁止です。
正門
文化苑の本来の入口はこの先。
こちらの正門となります。
継承殿の脇にある釣瓶井戸。
- スポット名青井阿蘇神社 文化苑
- 料金大人300円 高校生以下100円
- 住所熊本県人吉市上青井町118
- 熊本県人吉市上青井町118
- 電話番号0966-22-2274
- 営業時間9:00~17:00
- 駐車場有(青井阿蘇神社と共用)
トップページへ
週間ランキング
ランキングをもっと見る