ニッカウヰスキー 余市蒸溜所【試飲あり】|北海道余市町

ウイスキー博物館

こちらはウイスキー博物館。ウイスキー博物館はウイスキー館とニッカ館の2棟あります。

ニッカウヰスキー余市峡蒸溜所 ウイスキー博物館

ウイスキー館内に入るとポットスチルが迎えてくれます。

ニッカウヰスキー余市峡蒸溜所 ウイスキー博物館ウイスキー館1

そしてその後ろにはキング・オブ・ブレンダーズ(ヒゲのおじさん)。

ニッカウヰスキー余市峡蒸溜所 ウイスキー博物館ウイスキー館2

お酒を飲まない方でも一度は見たことがあるのではないでしょうか。竹鶴政孝の「ブレンドの大切さ」を象徴するために作られたキャラクターだそうです。

ニッカウヰスキー余市峡蒸溜所 ウイスキー博物館ウイスキー館3

ウイスキーの製造には欠かせない工程である蒸留。その歴史は古く、最古のものはなんと紀元前3500年ごろ。これは香料の抽出に使われていたようです。その後はエジプトやイランでも蒸留器が使われ、12世紀にイタリアに伝わったそうです。

ニッカウヰスキー余市峡蒸溜所 ウイスキー博物館ウイスキー館4

蒸留器は世界中に広がり、アルコール度数が高く保存もしやすい蒸留酒が飲まれるようになりました。18世紀後半から19世紀にかけて蒸留技術が向上し、純度の高いアルコールを生成できるようになります。飲酒用だけでなく、外用薬としても使われていました。

ニッカウヰスキー余市峡蒸溜所 ウイスキー博物館ウイスキー館5

お酒やウイスキーにまつわる情報が満載です。

ニッカウヰスキー余市峡蒸溜所 ウイスキー博物館ウイスキー館6

ウイスキー、ブランデー、焼酎、ジン、ウォッカと代表的な蒸留酒たち。

ニッカウヰスキー余市峡蒸溜所 ウイスキー博物館ウイスキー館7

ウイスキーはスコットランドで誕生しました。15世紀末に修道僧がもともとは薬として製造しており、16世紀にはいると地酒として飲まれはじめます。蒸留酒に高い課税がなされると密造が横行し、樽に蒸留酒を入れて隠していました。これにより地酒が熟成されて、ウイスキーとなったそうです。偶然の産物なんですね。

ニッカウヰスキー余市峡蒸溜所 ウイスキー博物館ウイスキー館8

グレーンウイスキーのグレーンとはトウモロコシのこと。モルトウイスキーより安価な原料でも蒸留の効率がよかったため、グレーンウイスキーが作られるようになり、モルトウイスキーとブレンドされるようになったそうです。
蒸留所には必ず猫がおり、ウイスキーキャットやディスティラリーキャットと呼ばれるそう。麦芽(モルト)を乾燥させるキルン塔の麦芽を狙う野鳥やネズミを退治する役割を勤めているそうです。

ニッカウヰスキー余市峡蒸溜所 ウイスキー博物館ウイスキー館10

アランピックという昔の蒸留器。これでブランデーを作っていたそうです。

ニッカウヰスキー余市峡蒸溜所 ウイスキー博物館ウイスキー館9

ウイスキーの樽も展示してありました。

ニッカウヰスキー余市峡蒸溜所 ウイスキー博物館ウイスキー館11

ウイスキーに使われる樽はバレル・ホッグスヘッド・パンチョン・シェリーバットの4種類。バレルは容量180リットル。新樽はバーボンに、古樽はウイスキーの熟成に適しています。ホッグスヘッドは容量250リットル。ホッグは成長した食用の雄豚のことで、樽と雄豚の重さが同じということです。パンチョンは容量500リットル。もともとはワインやビールの貯蔵に使われていたそう。シェリーバットも容量500リットル。シェリー酒貯蔵用に使われ、ウイスキーの原酒にシェリー酒の味と香り、色が移るそうです。

ニッカウヰスキー余市峡蒸溜所 ウイスキー博物館ウイスキー館17

スコッチウイスキーやジャパニーズウイスキーをはじめ、アメリカンウイスキー、カナディアンウイスキーなど世界のウイスキーの解説がありました。

ニッカウヰスキー余市峡蒸溜所 ウイスキー博物館ウイスキー館12

樽を作る工程とそれに使う道具たち。

ニッカウヰスキー余市峡蒸溜所 ウイスキー博物館ウイスキー館13

ウイスキーの誤解も紹介されてます。まず「高いウイスキーほどおいしい」は必ずしもそうとはいえないということ。理由としては好みがあるからです。そりゃそうですね。ただし同じメーカーで比べた場合、高い方が熟成が長かったりモルトウイスキーの割合が高かったりとコストがかかっています。高いほうが味わいや香りも濃い傾向があるそうですが、結局は好みということになるでしょう。

「いいウイスキーはストレートに限る」。これも飲み方は人それぞれで必ずストレートがいいという訳ではなさそう。一番ウイスキーの味が分かる飲み方はウイスキー1に対して水1。アルコールの刺激が和らぎ味がよく分かるそうです。

ニッカウヰスキー余市峡蒸溜所 ウイスキー博物館ウイスキー館15

アサヒとニッカ。素人の私はライバル関係のように思ってしまいます。昭和30年代のニッカでは原酒に醸造用アルコールを混ぜており、これをグレーンウイスキーに変えないとよりソフトなウイスキーにならないと確信していました。しかし設備投資への資金が足りない。そんな時に数十億円を投資してくれたのがアサヒビールの初代社長・山本為三郎氏だったとのことです。そして誕生したのが「ハイニッカ」や「新ブラックニッカ」。やはり同じ業界でも協力していかないと、業界としての底上げにならないですね。素晴らしい状況判断です。

ニッカウヰスキー余市峡蒸溜所 ウイスキー博物館ウイスキー館19

こちらは乾燥塔(キルン塔)で麦芽の乾燥するための燃料として使われるピート。

ニッカウヰスキー余市峡蒸溜所 ウイスキー博物館ウイスキー館20

ショーケースにはニッカウヰスキーの商品やオブジェが飾ってあります。

ニッカウヰスキー余市峡蒸溜所 ウイスキー博物館ウイスキー館21

こちらは贈答された工芸品でしょうか。バラエティ豊かです。

ニッカウヰスキー余市峡蒸溜所 ウイスキー博物館ウイスキー館22

熟成の神秘コーナー。原酒と5年熟成、15年熟成それぞれの色合いが分かるようになっています。原酒は無色透明ですが5年たつとほんのりと色付いてくる。15年もすると見事な琥珀色へと変貌を遂げています。

ニッカウヰスキー余市峡蒸溜所 ウイスキー博物館ウイスキー館23

ウイスキー博物館のウイスキー館の奥にあるウイスキー倶楽部。有料ですが様々なウイスキーを試飲することができます。

ニッカウヰスキー余市峡蒸溜所 ウイスキー博物館ウイスキー館24

次ページにはニッカ会館の写真をまとめました。

  • スポット名
    ニッカウヰスキー余市蒸溜所
  • 料金
    無料
  • 住所
    北海道余市郡余市町黒川町7-6
  • 北海道余市郡余市町黒川町7-6
  • 電話番号
    0135-23-3131
  • 営業時間
    9:00〜17:00
  • 休業日
    年末年始の2週間ほど(要確認)
  • 駐車場
    ニッカウヰスキー会館前(無料) 町営駐車場(有料)

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