ニッカウヰスキー 余市蒸溜所【試飲あり】|北海道余市町
待合室
待合室にはウイスキーの工程の説明などがあります。
ガイドマップや国の登録有形文化財建造物ガイドなどもありました。
絵や写真入りでとても分かりやすいですね。
ウイスキーの原料となる大麦と、麦芽を乾燥させる時の燃料に使うピート。
ニッカでは二条大麦を原料として使用。大麦を水に浸して発芽させ、乾燥塔で水分を抜いて芽の成長をとめて麦芽(モルト)を作ります。その乾燥で先ほどのピートを使うわけですね。
麦芽はまず細かく粉砕された後、温水とゆっくり混ぜ合わせる。すると麦芽の酵素が働き、大麦のデンプンを糖液に替えます(糖化)。糖液に酵母を加え、酵母の働きによってようやくアルコールが生成される。この時のアルコール分は7〜8%ほどだそうです。
その酵母液(もろみ)をポットスチルという銅製の蒸留機で2度蒸留。アルコール分と香味成分を取り出します。このときの蒸留液は無色透明。アルコール分は63%ほどに調整されているそうです。その蒸留液を樽で寝かせ熟成させる。この熟成によってあの琥珀色と香味をまとうということです。奥が深いですね。
さらに複数のモルトウイスキー(大麦が原料)とグレーンウイスキー(トウモロコシ、ライ麦、小麦などが原料)をブレンドして、口当たりのよいウイスキーに仕上げるそうです。そしてそのウイスキーを再貯蔵し、原酒どうしを馴染ませる。そしてようやく瓶詰めして完成。とんでもない手間と時間をかけられていますね。
有名人の方のサインもありました。
ニッカのウイスキーは大きく分けてモルトウイスキーとグレーンウイスキーの2つ。モルトウイスキーはポットスチルモルトとカフェモルトがあります。その名の通りポットスチルモルトはポットスチル(単式蒸留機)で、カフェモルトはカフェスチル(連続式蒸留機)で蒸留されたもの。グレーンウイスキーはカフェスチルで蒸留されたもののみとなります。シングルモルトって原料が大麦麦芽100%って意味だったんですね。単なる商品名かと思ってました。ちゃんと意味があったとは。
ニッカウヰスキーはここ余市だけでなく、弘前、仙台、栃木、柏、西宮、門司、そしてなんとイギリスベン・ネヴィスにも工場があります。本社は東京の南青山。
待合室にはニッカウヰスキーの歴史年表もありました。
ニッカのウイスキーは高い評価も受けており、数々の受賞歴もあります。様々な困難を乗り越えての輝かしい経歴なんでしょうね。
ショーケースに並んだニッカウヰスキーの商品。
どのお酒もそうなんでしょうけど、莫大な労力と時間をかけて製造されている事が分かりました。それを1本数千円とかで飲めると思うと安くすら感じてしまいます。今後、お酒をいただくときにはこの事を忘れないようにしたいですね。
次ページには混和室にあったウイスキーの樽ができるまでの解説をまとめました。
- スポット名ニッカウヰスキー余市蒸溜所
- 料金無料
- 住所北海道余市郡余市町黒川町7-6
- 北海道余市郡余市町黒川町7-6
- 電話番号0135-23-3131
- 営業時間9:00〜17:00
- 休業日年末年始の2週間ほど(要確認)
- 駐車場ニッカウヰスキー会館前(無料) 町営駐車場(有料)
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