戊辰戦争最後の地 五稜郭|北海道函館市
五稜郭公園の様子
公園内には立派な赤松が生い茂り、どことなく神聖な雰囲気を醸しだしてます。
箱館奉行所の向こう正面にある土蔵と板庫(いたくら)。こちらも復元されたもので、売店や管理事務所として使用されています。
土蔵・板庫のそばにある箱館戦争(戊辰戦争の一局面)時の大砲。左手にあるのがブラッケリー砲、右がクルップ砲と呼ばれるもの。場所は五稜郭ではありませんが、それぞれ実際に使用された大砲だそうです。
土蔵・板庫のそばには榎本武揚や武田斐三郎など五稜郭にゆかりのある人物が紹介されていました。
箱館奉行所を正面から見て左手にある板蔵。奉行所の裁きに関する資料や物品を保管していた建物だそうです。
板蔵の横にある仮牢跡と公事人腰掛跡(くじにんこしかけあと)。仮牢は罪人を一時的に拘置しておく場所で、男仮牢と女仮牢に分かれていたそう。公事人腰掛は裁判や訴訟に来た人が控える建物です。
板蔵付近から箱館奉行所方向を見たところ。やっぱり赤松が立派です。
ここは秣置場跡・御備厩跡。板蔵などの手前にあります。秣置場(まぐざおきば)は馬の飼料を保管する建物。御備厩(おそなえうまや)は馬を飼育していた建物で、少なくても7頭分はあったそうです。
公事人腰掛跡の脇を通り抜けて敷地内を散策。
緑が多くてきれいです。
城壁越しに見える五稜郭タワー。
このあたりは近中長屋跡・徒中番大部屋跡・給人長屋跡・湯遣所跡。箱館奉行所の左後ろくらいに位置しています。近中長屋は箱館奉行に仕える近習が住んでいた建物。徒中番大部屋は徒士(かち)や中番が住んでいた屋敷。中番・徒士・大部屋に仕切られていたそうです。給人長屋は箱館奉行に仕える給人が住んでいた建物。湯遣所は土間や流し場があったところで、近中長屋跡と徒中番大部屋跡のそばに2ヶ所見つかっているそうでうす。
五稜郭のアカマツ
五稜郭公園内の生い茂るアカマツ。
これらは五稜郭が建造された当時(1864年)に植樹されたもの。
そのため樹齢は150年を越えます。
とにかく立派で僕の印象に残ったアカマツたち。
あくまで個人的な感想なんですが、公園内は神秘的でどこか物寂しいような雰囲気を感じました。
このアカマツがその独特な雰囲気に一役買っているのではないかと思うわけです。
大きくて堂々たるお姿。
箱館奉行所があったころや戊辰戦争、練兵場などの時代もずっと五稜郭を見守ってきたのでしょう。
今でもまったく衰える気配はないですね。
アカマツは主に本州、四国、九州、朝鮮半島、中国東北部と広く分布する常緑針葉樹。
クロマツにくらべて寒さに強いため、北海道の冬でも耐えることができるのでしょう。
陽樹(育成に光を多く要する)であるアカマツは複雑な森林には不向き。
日当たりがよければ栄養が乏しくても耐えていけるアカマツ。適度な広さがあるこの五稜郭内はアカマツにとって合っていたんでしょうね。いつまでもその力強い姿を保っていてほしいと思いました。
五稜郭内は緑が多くて、歩いていても気持ちが良いです。先入観かもしれませんが、ちょっとさ物寂しいような雰囲気もまたいい場所でした。
- スポット名五稜郭公園
- 料金箱館奉行所 : 一般(500円) 学生・生徒・児童(250円)
- 住所北海道函館市五稜郭町44番3号
- 北海道函館市五稜郭町44番3号
- 電話番号箱館奉行所 : 0138-51-2864
- 営業時間箱館奉行所 : 9:00~18:00(4月〜10月) 9:00~17:00(11月〜3月)
- 休業日箱館奉行所 : 年末年始(12月31日~1月3日)
- 駐車場市営駐車場が有
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