山鹿の街並みを散策|熊本県山鹿市
山鹿市
熊本県の北部に位置する山鹿市。福岡県とも接しています。熊本県北部の中心的な場所で法務局や税務署なども所在。市内に千代の園酒造は、熊本特有のお酒である赤酒を製造している数少ない造り酒屋です。観光としては明治期の芝居小屋である八千代座や山鹿温泉が代表格。伝統工芸品である山鹿灯籠や、毎年8月15〜17日に行われる山鹿灯籠まつりも有名です。
山鹿の古い建物
山鹿観光の中心からちょっと離れたこのエリアには昔ながらな建物が何棟か残っていました。
こちらは旧池田質屋。
一階の店舗部分は江戸時代に建てられたそうです。住居部分は1891年(明治33年)に増築。明治期の屋号は亀屋で古着商だったそうです。
八千代座の近くにある旧江上屋の蔵。製糸業を営んでいた江上屋の蔵として1845年(弘化2年)に建てられました。明治後半に改築され江上家の住居になります。2001年(平成13年)に今の場所に移されました。現在はトイレとして活用されています。
八千代座
こちらは八千代座の前の通り。写真右手が八千代座になります。
八千代座は1910年(明治43年)に建造された芝居小屋。1973年(昭和48年)に一度閉館されますが、2001年(平成13年)に復活しました。
ということで現役の芝居小屋として稼働している八千代座。有名な歌舞伎俳優の方も公演に来られます。
本当は中も見たかったのですが、この日は使用中だったので見学できませんでした。
豊後街道
八千代座の近くを通る豊後街道。江戸時代は熊本と小倉を結ぶ重要な街道でした。熊本藩主の細川さんが参勤交代の時はここ山鹿で一泊したそうです。当時は小倉まで6日かかりました。
金剛乗寺
その豊後街道に入口がある金剛乗寺。
こちらの石門はめがね橋の技術を活かしているそうです。石橋の多い熊本県でも石門は珍しく、この石門は地元の石工、甚吉が造りました。
こちらは金剛乗寺の楼門。
こちらが本堂になります。
さくら湯
山鹿温泉の代表格ともいえるさくら湯。江戸時代、初代熊本藩主の細川忠利公が建てた御茶屋が起源です。江戸時代が終わり、参勤交代がなくなると廃れてしまった御茶屋。それに心をいためた江上津直と井上甚十郎が私財を投じて大改修しました。1898年(明治31年)にはあの道後温泉を造った大工の棟梁、坂本又八郎を招いて改修。その後も1958年(昭和33年)に浴槽を改修するなど維持管理されていました。しかし1972年(昭和46年)の大火による再開発に伴いさくら湯も解体されました。その後、さくら湯再興の機運が高まり、2012年(平成24年)に元の場所に昔の構造で再建されたということです。
さくら湯の前にあった飲用の温泉。
こちらは考子孫次郎の碑。貧しい鍛冶屋であった孫次郎は、母を背負ってここのお湯に入浴させていたそうです。親孝行ということで1666年(寛文6年)に熊本藩主の細川綱利公より褒賞され、熊本藩の鍛冶の総取締に任命されました。
さくら湯の向かいにあるあし湯。自由に利用することができます。
金灯籠ポスト
山鹿灯籠民芸館の前にあったポスト。なんと金灯籠が乗っていました。山鹿灯籠は山鹿が誇る伝統工芸品。山鹿灯籠まつりが有名です。
温泉を目当てに来る方も多い山鹿。観光地ではありますがそんなにゴミゴミしていないので、ゆっくりと過ごすことができる場所です。
- スポット名熊本県山鹿市
- 住所熊本県山鹿市
- 熊本県山鹿市
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