札幌時計台はガッカリではなかった｜北海道札幌市

札幌時計台（旧札幌農学校演武場）

北海道札幌市中央区にある札幌時計台に行ってまいりました。旧札幌農学校演武場が正式名称です。

建物自体は趣きがあって素晴らしい思いますが、ビルに囲まれているという立地もあって「日本三大がっかりスポット」としても有名なのはご承知の通り。

1878年（明治9年）10月、クラーク博士の構想に基づいて建設された歴史ある建物です。今やシンボルとなった時計台はその3年後（1881年）に付設されたもの。

もともとは札幌農学校の演武場でしたが、学校は1903年（明治36年）に現在の北海道大学の場所に移転。札幌市が譲り受けたこの頃から「時計台」という呼び名が広がっていったそうです。

今では周囲を高層ビルに囲まれている時計台。当時は高い建物もなく騒音も少なかったため、時計台の鐘は札幌の街に響き渡っていたそう。

そうして市民の皆さんに親しまれてきた時計台は1970年（昭和45年）に「北海道開拓初期の貴重な洋風建築遺産」として重要文化財に指定されました。

高校の修学旅行時にも来たことがある私。若かりし頃はガッカリしたような気もします。

今回、ある程度の年をとって改めて見てみる。周囲は近代化の波にさらわれても時計台は残った。また、これまでの歴史を鑑みながら眺めるとけしてガッカリではないですね。

館内は時計台の歴史が紹介されているそうです。時間の都合で入館できませんでしたが、機会があれば館内まで見たいと思います。