世界遺産 東大寺 奈良の大仏は必見!|奈良県奈良市
東大寺大仏殿の周辺を散策してまいりました。こちらは大仏殿の後ろ側(北側)。正倉院から上院へ行くときに撮ったものです。
正倉院
まずは大仏殿の北西にある正倉院。デカいです。こちらも想像していたよりデカい。写真に収まりきれないです。
皆さんご存知の正倉院は校倉造の高床式倉庫。古都奈良の文化財の一部として世界遺産に登録されています。貴重な工芸品や資料、薬品の宝庫で、シルクロードの終着点ともいわれる。以前は東大寺が管理していましたが、現在は宮内庁の管轄。正倉とはもともと税を収める倉で、その一画を正倉院と呼んでいたそう。他の寺院にも存在しましたが、東大寺のものだけが残ました。現在、正倉院といえば東大寺のものを指します。
大湯屋
大仏殿の裏側を通り、東側へと向かいます。大仏殿から上院と呼ばれる区域に向かう途中にあった大湯屋。重要文化財に指定されています。中には鉄湯船が残っていて、こちらも重要文化財。
上院へ
大仏殿から上院へと続く裏参道。
二月堂
その参道を歩いて行くと見えてくるのが二月堂。国宝です。
二月堂は奈良時代の創建で、1667年のお水取りの際に焼失。現在の建物はその2年後に再建されたものです。
本尊は大観音(おおがんのん)と小観音(こがんのん)。2体あり双方とも十一面観音です。大観音・小観音ともに絶対の秘仏。何人たりとも見ることは許されないのです。どんなお姿をされているんでしょうね。
二月堂は3月に行われる修二会(しゅにえ)が有名。8世紀から継続して行われているという歴史ある行事で、通称”お水取り”として親しまれています。二月堂はこの修二会用に特化した構造となっているそう。二月堂という名前もそこからきているのでしょうね。
二月堂の舞台から見た眺め。この上院一帯は、東大寺の前身である寺院があった場所でもあります。
この写真では中央のやや左側に見える屋根が大仏殿。大仏殿がいかに大きいかが分かりますね。
24時間参拝が可能ということで、夜はまた違った趣を楽しむことができそうですね。
法華堂(三月堂)
お隣にあるのは法華堂(三月堂)。東大寺最古の建物で、国宝に指定されています。東大寺創建以前にあった金鍾寺(きんしょうじ)の遺構といわれる。寄棟造り(よせむねづくり)の部分を正堂(しょうどう)、南側を礼堂(らいどう)といいます。
鎌倉時代に礼堂を入母屋造り(いりもやづくり)に改築。その際に正堂と礼堂をつないだといわれています。今となっては東大寺の数少ない奈良時代の建物となりました。
正堂
正堂には仏像が安置されています。不空羂索観音菩薩像を中心にして、その両脇に梵天像・帝釈天像。不空羂索観音菩薩像の前方に金剛力士像の阿形と吽形、後方には執金剛神像。四方の隅は四天王像が守ります。全ての像が国宝。堂内は撮影不可なので写真はないですが、凄い迫力です。とんでもないことになってました。執金剛神像は秘仏で、12月16日のみ公開ということです。
上院辺りにも鹿がいました。南大門付近に比べると数は少ないですが、上院のほうがゆっくり見れるように思います。
法華堂経庫
法華堂のそばにある法華堂経庫。もともと正倉院の西方にあった倉を移したもので、重要文化財に指定されています。
不動堂
法華堂のさらに奥(東側)には不動堂というお堂がありました。
手向山八幡宮
法華堂からもほど近い場所にある手向山八幡宮。こちらは東大寺とは別法人となってます。
念仏堂
上院から少し下った広場にある念仏堂。鎌倉時代の建物で重要文化財に指定されています。安置されているのは同じく鎌倉時代の地蔵菩薩坐像。こちらも重要文化財です。
行基堂
念仏堂のお隣にあるのは行基堂。その名の通り、あの有名な奈良時代の僧・行基の肖像が安置されています。
俊乗堂
そしてそのお隣は俊乗堂。東大寺の中興の祖・俊乗房重源を祀っています。重源は大仏様(だいぶつよう)といわれる様式を取り入れ、鎌倉時代に大仏と大仏殿を再興しました。本尊は国宝にも指定されている鎌倉時代の傑作・俊乗上人坐像。堂内の中央に安置されています。
鐘楼
念仏堂や行基堂、俊乗堂がある広場の中央には鐘楼。重源の次に大勧進職に就いた栄西によって再建されました。鎌倉時代の建物で、国宝に指定されています。
吊られている梵鐘も国宝。東大寺の大仏開眼と同じく752年のもので、中世以前では最大。奈良二郎と呼ばれているそうです。
猫段
鐘楼のある広場から大仏殿へと続く階段、猫段から見える大仏殿の東側。
猫段の付近は木々が生い茂っています。ちょうど紅葉も混ざって綺麗でした。
猫段の右手にあるが辛国社(からくにしゃ)。別名は天狗社です。東大寺の開祖・良弁と術を争った辛国行者。良弁に恐れをなしてこもった剣塚の上に辛国社が建っているという云われがあるそう。良弁が天狗を退治した話も伝わっており、この辛国行者を天狗とする話もあるそうで、小さなお社ですが魅力的ですね。
猫段の途中から見た大仏殿の東側。上院から下ってくる際に、だんだんとその姿が大き見えるようになります。何か胸にせまるものがありました。
大仏殿の東側
猫段をおりた所からの大仏殿のお姿。
東回廊の端あたりから見た大仏殿。
この日は小雨が降っており少し霧がかってました。それが一層、神聖な雰囲気を醸しだしているかのよう。お日様は照っていませんでしたが、そんな中でも映える堂々たる風格でした。
東大寺は大仏殿の他にも多くの見所がありますね。大仏殿のそばにある鏡池の横を通って帰路につきました。
東大寺には今回見れなかった見所もまだまだあるようです。今回は時間の都合でここまででしたが、またゆっくりと見て回りたいと思います。
- スポット名東大寺
- 料金大人500円 高校生500円 中学生500円 小学生300円
- 住所奈良県奈良市雑司町406−1
- 奈良県奈良市雑司町406−1
- 電話番号0742-22-5511
- 営業時間11月〜2月(8:00〜16:30) 3月(8:00〜17:00) 4月〜9月(7:30〜17:30)10月(7:30〜17:00)
- 駐車場有(有料)
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