1000年以上も日本の中心!京都御苑|京都市上京区

京都御所や仙洞御所もある京都御苑

京都府京都市上京区にある京都御苑(きょうとぎょえん)に行ってまいりました。京都御苑とは京都御所の周辺の地区のこと。敷地内には京都御所仙洞御所もあります。江戸時代には京都御苑の敷地に200ほどの公家屋敷がありました。

01下立売御門

京都御苑にはいくつか出入り口となる門があり、こちらは下立売御門です。

02下立売御門

おそらく京都御苑の門の中で一番有名な蛤御門。もともとは新在家御門という開かずの扉でしたが、1788年(天明8年)の天明の大火の際に初めて開門しました。火で貝が開くという比喩から蛤御門と呼ばれるようになったということです。

03蛤御門

蛤御門が有名な所以は蛤御門の変でしょう。蛤御門の別名は禁門の変。1864年(元治元年)に起きた事件で、当時京都から追放されていた長州藩が京都守護職だった会津藩主・松平容保の排除を目的に挙兵。激戦が繰り広げられ、京都は約3万戸もの建物が焼失したという一大事件です。

04蛤御門

門にはその時の鉄砲の跡らしきものが残っています。

05蛤御門

06蛤御門

こちらは蛤御門の隣りにある中立売御門。この時は工事中でしたが、京都御所に一番近い門になります。近くには駐車場もあり、普段は一番人通りが多い門ではないでしょうか。

07中立売御門

中立売御門などの反対側にある石薬師御門。

08石薬師御門

こちらは清和院御門といって、仙洞御所の入口に一番近い門です。近くには駐車場もありました。

09清和院御門

清和院御門の隣にある寺町御門。右手に見えてる壁は仙洞御所のものですが、入口は反対側なのでグルっと回る必要があります。入口まではけっこう歩く必要がありそうですね。

10寺町御門

御苑内の見どころ

現在、京都御苑内は公園として整備されています。

11京都御苑内

道がめちゃくちゃ広くて開放的。ちなみに写真の左側に伸びる筋は”御所の細道”。京都御苑の道は広いですが砂利道なので自転車では走行しずらいです。この御所の細道は自転車で走りやすくなっています。ですが一台分の幅しかないので、譲り合いの精神が大切になってくるでしょう。

12京都御苑内

この奥に見えているのは京都御所の建礼門です。

13京都御苑内

ここは凝華洞跡。もともとは仙洞御所があった場所といわれています。先の蛤御門の変があった1865年(元治元年)ごろ、京都守護職だった会津藩主・松平容保は病を患っており、ここを仮本陣にしました。

14凝華洞跡

こちらは桜松と呼ばれている木。クロマツの樹上にヤマザクラが自生していました。クロマツは枯れて倒れましたが、ヤマザクラはマツの空洞を通って地上まで根を下ろしていたため今もサクラを咲かせています。

15マツに生えたサクラ

このあたりは学習院発祥の地。1779年(安永8年)、即位された光格天皇は公家の教育振興に取り組まれました。次代の仁孝天皇のご在位中に江戸幕府より学習所の設置が認めらます。その次の代である孝明天皇(江戸時代最後の天皇)のご在位中である1847年(弘化4年)にようやく開講。1849年(嘉永2年)に孝明天皇より「学習院」の勅額が下賜されここに校名が決定しました。明治になって京都の学習院は廃止。1877年(明治10年)東京に開校した華族学校へ明治天皇から勅額が下賜され、学習院となりました。皇族方が学習院に通われるのはこういった背景があったんですね。

16学習院発祥の地

この辺りには木々が生い茂っており、こんなでっかい松もありました。

17大きい木

こちらは中山邸跡。幕末期の公家だった大納言中山忠能(ただやす)の邸跡です。

18中山邸跡

1852年(嘉永5年)、中山忠能の娘である権典侍慶子(ごんのてんじよしこ)を母として祐宮(さちのみや)が誕生。祐宮はのちの明治天皇で、中山邸跡にはその時のうぶ屋が残っています。すごい場所ですね。

19中山邸跡

こちらは清水谷家の椋(むく)。このあたりに清水谷家という公家のお屋敷があったことからこう呼ばれています。蛤御門の変では長州藩士で遊撃隊の総督だった来島又兵衛が討死したそうです。

20清水谷家の椋

京都御所の門や塀

京都御所の宣秋門。

21宣秋門

京都御所の築地塀です。

22築地塀

京都御所がどれだけ大きいかお分かりいただけるでしょう。

23築地塀

こちらは京都御所の正門である建礼門。

24建礼門

この門の正面には承明門をへて紫宸殿があります。紫宸殿は京都御所で最も格式高い御殿。天皇の即位の礼などが行われる場所です。

25建礼門

建礼門から見て右手の築地塀。

26築地塀

こちらは建春門です。

27建春門

ここは建礼門から見て右奥の角の築地塀。ここだけは他の角と違って折り曲がっています。実はここの屋根裏には木彫りの猿があるそう。烏帽子をかぶって御幣(神祭用具:お祭りのときに神主さんが振っている細長い木に紙をはさんで垂らしているもの)をかついだこの猿は、御所の鬼門を守る日吉山王神社の使者。しかし、夜になるとその猿がこの辺りをうろついていたずらをした為、金網をはって閉じ込めたといわれています。そのためここは猿ヶ辻と呼ばれているそうです。

28築地塀の折れ曲がり

こちらは朔平門。先ほどの猿がある築地塀の奥の面にあり、建礼門のほぼ反対側に位置していいます。1863年(文久3年)には尊王攘夷派の過激派公家であった姉小路公知が暗殺される朔平門外の変が発生。姉小路公知が亡くなったのは先ほどの猿ヶ辻付近だったため、猿ヶ辻の変ともいわれます。

30朔平門

こちらは皇后門。京都御所の入口である清所門の隣にあります。

31皇后門

とても広いので全てを見て回るのは大変な京都御苑。しかし長らく日本の中心だった場所ということもあり、歴史的な出来事があった場所などもありじっくりと見て回ると面白いと思います。普通に散歩をしても気持ちがいいスポットでしょう。

  • スポット名
    京都御苑(きょうとぎょえん)
  • 料金
    無料
  • 住所
    京都府京都市上京区京都御苑3番地
  • 京都府京都市上京区京都御苑3番地
  • 電話番号
    075-211-6364
  • 営業時間
    散策自由
  • 休業日
    散策自由
  • 駐車場
    有料駐車場があり

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