上皇の御殿!庭園も美しい仙洞御所と大宮御所|京都市上京区

宮内庁が管理する仙洞御所

京都府上京区にある仙洞御所に行ってまいりました。仙洞御所は皇居の関連施設ですので宮内庁が管理しています。そのため自由に立ち入ることはできません。参観については無料ですが定員と時間が決まっており、基本的には事前申し込み制です。修学院離宮の場合は9:30・11:00・13:30・14:30・15:30の1日5回で、定員は各回50人。申し込み方法としては郵送、インターネット、窓口があります。

また、事前申し込みで空きがある場合のみ当日受付での見学が可能。私は今回、当日受付で参観しました。時期によっては事前申し込みで定員が埋まる場合もあるので、事前申し込みが確実ではあるでしょう。

京都御所修学院離宮、桂離宮とともに宮内庁が管理しています。

01当日受付

仙洞御所の近くには皇宮警察のパトカーがとまっていました。

02パトカー

エンブレムは天皇家をあらわす菊の御紋。さすが皇宮警察です。

03エンブレム

上皇の御所である仙洞御所

京都御苑内にある仙洞御所は上皇(退位した天皇)の御所になります。もともとは必要に応じて設けられ、場所も特に決まっていなかったそうです。現在の仙洞御所は1630年(寛永7年)に後水尾上皇の御所として建造。以後は京都御所の東南に常設されるようになりました。しかし後水尾上皇がご存命中だけで3度も火災にあい、その度に再建されます。そして5代の上皇の御所として使用されました。1854年(嘉永7年)の大火で京都御所とともに焼失。当時、上皇がおられなかったため再興されることはなく、建物は茶室以外残っていません。

隣接する大宮御所は皇太后(先代の天皇の皇后)の御所。現在の大宮御所は1867年(慶応3年)に英照皇太后(孝明天皇の皇后)のために建造されたものです。

こちらの北門から仙洞御所内へ。

04北門

まずはこちらの休所で仙洞御所に関する映像を見てから、御所内を参観します。

05参観者休所

こちらは仙洞御所の正門。現在は閉じられています。

06正門

大宮御所

こちらは大宮御所の御車寄。

07京都大宮御所御車寄

大宮御所の玄関にあたり、現在も天皇皇后両陛下や皇太子同妃が入洛される際に使用されているそうです。

08京都大宮御所御車寄

こちらは大宮御所の御常御殿。見た目は和風ですが、大正時代に内部を洋風に改築されました。

09京都大宮御所御常御殿

御常御殿の前の庭は松竹梅の庭といわれています。その名の通り松と竹と梅が植えられており、こちらは梅。

10南庭 松竹梅の庭

こちらは竹。

11南庭 松竹梅の庭

そして立派な松です。

12南庭 松竹梅の庭

仙洞御所 庭園

仙洞御所の庭園は1630年(寛永7年)に当代きっての文化人であり、作庭家としても有名だった小堀遠州(政一)による作庭。ですがその後の改修等によって当時の遺構はほとんど残っていないそうです。庭園には北池と南池に分かれており、こちらは北池。

13北池

この北池には船着き場もあります。

14北池船着き場

この辺りは阿古瀬淵(あこがせふち)。平安時代の歌人のキーパーソンである紀貫之の邸宅が近くにあったそうです。ちなみに紀貫之の幼名は阿古久曽(あこくそ)。少なくとも何かしらの関連はありそうですね。

15阿古瀬淵

この辺りには御所ができる以前から古い池があったそうです。

16阿古瀬淵

こちらの橋は八ツ橋。ジグザグな形になっています。この時は枝だけでしたが、藤棚になっているようです。

17八ツ橋

こちらは南池。向こうに架かっているのは紅葉橋です。ちょっと見にくいですが橋の右手には幅80センチ、高さ180センチの雄滝があります。

18南池 紅葉橋と滝

八ツ橋の先にある中島の東岸には滝殿、釣殿、鑑水亭などの建物がありました。

19南池

こちらは楕円形で平べったく粒の揃った石を敷き詰めてある州浜です。その石の数はなんと約11万1千個。石集めに困ったため、1つにつき米1升で運ばせたという伝承があり”一升石”とも呼ばれます。

20州浜

向こうに見える橋は土佐橋。

21土佐橋

こちらは南池に浮かぶ葭島(よしじま)です。

22葭島

こちらが庭園の南にある茶亭、醒花亭(すいかてい)。南池を見渡せる位置に建っています。

24醒花亭

中は奥に4畳半の書院。手前に5畳の入側(縁側)がとってあります。

25醒花亭

醒花亭のほうから見た南池。

23南池

醒花亭や南池の西側(南池を南側からみて左手)のほうには、かつて仙洞御所の御殿があったそうです。

仙洞御所跡

州浜の西にあるこちらのお社。飛鳥時代の超有名な歌人、柿本人麻呂をお祀りしているそうです。

26お社

こちら蘇鉄山という場所の付近。このタワーはいったい何なんでしょうか。

27蘇鉄山付近

北池のほとりにある又新亭(ゆうしんてい)の入口。

28又新亭

こちらは待合です。

29又新亭

こちらにはもともと修学院離宮から移築した茶室・止々斎がありましたが火災により焼失。この又新亭は1884年(明治17年)に近衛家から献上された茶室です。

30又新亭

この丸い窓が非常に珍しい造りということでした。

31又新亭

仙洞御所は案内の方に従って歩いていくスタイルなので、自由に中を歩き回ることはできません。皇宮警察の方も同行されるので、なんとなく独特の緊張感もあります。しかし、一昔前なら一般人は絶対に立ち入ることはできなエリアを見学できるという非日常感も楽しめる。皇族方の創意と工夫をかけらた仙洞御所は一見の価値があるでしょう。

  • スポット名
    仙洞御所
  • 料金
    無料 ※要予約
  • 住所
    京都府京都市上京区京都御苑3 仙洞御所
  • 京都府京都市上京区京都御苑3 仙洞御所
  • 電話番号
    03-5223-8071
  • 営業時間
    9:30, 11:00, 13:30, 14:30, 15:30
  • 休業日
    月曜日 12/28〜1/4 その他不定休あり
  • 駐車場
    近隣に有料駐車場があり

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