かつての天皇のお住まい!京都御所|京都市上京区
清涼殿の前にある空間です。
清涼殿の前にあった漢竹。
こちらは呉竹です。
そしてこちらが清涼殿。平安時代の中期から天皇のお住まいとして定着した建物です。
現在の建物は1855年(安政2年)の建造。1590年(天正18年)に御常御殿にお住まいが移ってからは儀式などで使用されました。現在の建物はお住まいとして使用されたことはないんですね。伝統的な儀式が行われるように平安時代の様式で造られています。
この襖障子は荒海障子。清涼殿の北東の隅に平安時代から置かれていたもので、清少納言の枕草子にも紹介されています。中国の山海経(せんがいきょう)を題材としているそうです。
ここは清涼殿の滝口。雨が降ったらここから雨水が流れるのでしょう。
小御所
この建物は小御所。鎌倉時代以降に建てられるようになった御殿で、江戸時代には将軍や大名などと対面や儀式をする場所として使用されました。1868年1月3日(慶応3年12月9日)の小御所会議が行われたことでも有名です。1954年(昭和29年9の火災で焼失したため、1958年(昭和33年)に復元されました。
御池庭
小御所の前にある御池庭。この池を中心とした池泉回遊式庭園となっています。右手に架かっているのは欅橋。
蹴鞠の庭
こちらは小御所と御学問所の間にある蹴鞠の庭。蹴鞠(けまり)は革製の鞠を蹴り続ける球技です。とても歴史のある文化で、公家社会から武士や庶民にまで広がりました。蹴鞠に勝敗はなく、いかに蹴りやすい鞠を渡すかという球技ということです。
御学問所
蹴鞠の庭の隣りにある御学問所。1613年(慶応18年)に清涼殿から独立した建物で、和歌の会などで使用されました。1867年(慶応3年)に明治天皇が王政復古の大号令を発せられた場所としても有名です。
御内庭
ここは御常御殿の前にある御内庭(ごないてい)。
所々に土橋や石橋を架けてあり、灯籠や庭石を配してあります。
御常御殿
こちらは御常御殿です。清涼殿内にあった常御所が1590年(天正18年)に御常御殿として独立しました。天皇のお住まいであり、儀式や対面の場でもあります。
御常御殿の東御緑座敷の杉戸に描かれている曲水という絵。岡本亮彦の作です。
こちらの杉戸の絵は陵王納曽利。原在照の作です。
御常御殿を横から見たところ。
御三間
こちらは御常御殿の脇にある御三間(おみま)。涅槃会(ねはんえ:入滅の日(2/25)に行われる法会)や盂蘭盆(うらぼん:7/15を中心に行われる仏教行事)などの行事が行われました。
杉戸には牛の絵が描かれています。
こちらは人が描かれていました。
天皇のお住まいだっただけあり、堂々たる建物が多数ある京都御所。それだけにとても見応えがあります。
京都御所は仙洞御所や修学院離宮、桂離宮とともに宮内庁が管理しています。基本的に予約なしで参観できるのはこの京都御所のみ。仙洞御所や修学院離宮は案内人の方について歩いていくので自由に歩き回ることができません。京都御所は自由に歩いて回ることができるのも嬉しいですね。
- スポット名京都御所
- 料金無料 ※要予約
- 住所京都府京都市上京区京都御苑3
- 京都府京都市上京区京都御苑3
- 電話番号075-211-1215
- 営業時間9:30, 10:30, 13:30, 14:30
- 休業日月曜日 12/28〜1/4 その他不定休あり
- 駐車場近隣に有料駐車場があり
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