かつての天皇のお住まい!京都御所|京都市上京区

清涼殿の前にある空間です。

25紫宸殿裏手

清涼殿の前にあった漢竹。

26漢竹

こちらは呉竹です。

27呉竹

そしてこちらが清涼殿。平安時代の中期から天皇のお住まいとして定着した建物です。

28清涼殿

現在の建物は1855年(安政2年)の建造。1590年(天正18年)に御常御殿にお住まいが移ってからは儀式などで使用されました。現在の建物はお住まいとして使用されたことはないんですね。伝統的な儀式が行われるように平安時代の様式で造られています。

29清涼殿

この襖障子は荒海障子。清涼殿の北東の隅に平安時代から置かれていたもので、清少納言の枕草子にも紹介されています。中国の山海経(せんがいきょう)を題材としているそうです。

30清涼殿荒海障子

ここは清涼殿の滝口。雨が降ったらここから雨水が流れるのでしょう。

31清涼殿滝口

小御所

この建物は小御所。鎌倉時代以降に建てられるようになった御殿で、江戸時代には将軍や大名などと対面や儀式をする場所として使用されました。1868年1月3日(慶応3年12月9日)の小御所会議が行われたことでも有名です。1954年(昭和29年9の火災で焼失したため、1958年(昭和33年)に復元されました。

32小御所

御池庭

小御所の前にある御池庭。この池を中心とした池泉回遊式庭園となっています。右手に架かっているのは欅橋。

33御池庭

蹴鞠の庭

こちらは小御所と御学問所の間にある蹴鞠の庭。蹴鞠(けまり)は革製の鞠を蹴り続ける球技です。とても歴史のある文化で、公家社会から武士や庶民にまで広がりました。蹴鞠に勝敗はなく、いかに蹴りやすい鞠を渡すかという球技ということです。

34蹴鞠の庭

御学問所

蹴鞠の庭の隣りにある御学問所。1613年(慶応18年)に清涼殿から独立した建物で、和歌の会などで使用されました。1867年(慶応3年)に明治天皇が王政復古の大号令を発せられた場所としても有名です。

35御学問所

御内庭

ここは御常御殿の前にある御内庭(ごないてい)。

36御内庭

所々に土橋や石橋を架けてあり、灯籠や庭石を配してあります。

37御内庭

御常御殿

こちらは御常御殿です。清涼殿内にあった常御所が1590年(天正18年)に御常御殿として独立しました。天皇のお住まいであり、儀式や対面の場でもあります。

38御常御殿

御常御殿の東御緑座敷の杉戸に描かれている曲水という絵。岡本亮彦の作です。

39御常御殿 曲水

こちらの杉戸の絵は陵王納曽利。原在照の作です。

40御常御殿 良王納曽利

御常御殿を横から見たところ。

41御常御殿側面

御三間

こちらは御常御殿の脇にある御三間(おみま)。涅槃会(ねはんえ:入滅の日(2/25)に行われる法会)や盂蘭盆(うらぼん:7/15を中心に行われる仏教行事)などの行事が行われました。

42御三間

杉戸には牛の絵が描かれています。

43御三間

こちらは人が描かれていました。

44御三間

天皇のお住まいだっただけあり、堂々たる建物が多数ある京都御所。それだけにとても見応えがあります。

45御所内

京都御所は仙洞御所修学院離宮、桂離宮とともに宮内庁が管理しています。基本的に予約なしで参観できるのはこの京都御所のみ。仙洞御所や修学院離宮は案内人の方について歩いていくので自由に歩き回ることができません。京都御所は自由に歩いて回ることができるのも嬉しいですね。

  • スポット名
    京都御所
  • 料金
    無料 ※要予約
  • 住所
    京都府京都市上京区京都御苑3
  • 京都府京都市上京区京都御苑3
  • 電話番号
    075-211-1215
  • 営業時間
    9:30, 10:30, 13:30, 14:30
  • 休業日
    月曜日 12/28〜1/4 その他不定休あり
  • 駐車場
    近隣に有料駐車場があり

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