熊本地震の災害ボランティアに参加して思ったこと

災害ボランティアとはその名の通り、災害が発生した際に被災地で活動をするボランティアのことです。私もその言葉自体は知っていましたが、実際に参加してみて災害ボランティアというものを全く理解していなかったと感じました。そこで今回は災害ボランティアについて自分なりに考えたことをまとめたいと思います。

災害ボランティアのとは

災害ボランティアとは、主として地震や水害、 火山噴火などの災害発生時および発生後に、被災地において復旧活動や復興活動を行うボランティアを指す。

引用:災害ボランティア

参加するにはどこに行ったらいいのか

災害ボランティアに参加しようと思っても、どこに行ってどんな作業をしたらいいのか分かりませんよね。災害ボランティアに参加するには被災した地域の災害ボランティアセンターへ行くことになります。

災害ボランティアセンターとは

災害ボランティアセンターは、主に災害発生時のボランティア活動を効率よく推進するための組織である。
平常時においても常設されている組織がいくつかあり、この場合は、災害予防に関するボランティアの養成や市民向け防災教育訓練、防災啓蒙活動を行うボランティアの拠点の性格も有する。

災害ボランティアセンターの設置者
1.行政や公的機関が設置し運営する(公設公営)
2.災害ボランティアやNGOが設置し運営する(民設民営)
3.行政や公的機関が設置し、災害ボランティアやNGOが運営する(公設民営)

引用:災害ボランティアセンター

災害ボランティアセンターは一言で言うと被災者の方からのニーズ(需要)と、ボランティアに参加される方(供給)のマッチングを行う組織です。被災者の方々からの依頼を受付けて、ボランティアの方が必要な場所へ誘導してくれるわけですね。場合によっては依頼の促進(チラシの配布や現地の調査など)も行っているようです。

災害ボランティアセンターでの流れ

災害ボランティアセンターでの流れはおおまかに以下のような流れでした。(あくまで私が行った災害ボランティアセンターでのものです。)

1.ボランティアの受付

受付時間は場所によって違う場合があるようですが、9時〜という所が多そうです。午前中で締め切る所もあれば、依頼(ニーズ)がある限り受け付ける(依頼がなくなれば早く終る)所もあるようです。受付では受付票を記入し、ボランティア初参加の場合はボランティア活動保険加入カードも記入します。私が行った災害ボランティアセンターではボランティア活動保険は全員加入で、保険金の支払いはありませんでした。寄付金などでまかなわれているのでしょうか。ちなみにこのボランティア活動保険、一度加入すれば他の場所でも有効だそうです。各書類への記入後、名札を付けて受付は終了。

2.オリエンテーション

受付の後はボランティア活動についての説明があります。主に次のような内容でした。

①プライバシーについて

ボランティア活動中に知ってしまった被災者の方々やボランティア仲間の個人情報やプライバシーは漏らさない。

②必ず団体行動

活動場所を離れたり、仲間とはぐれた場合はリーダー(同じ場所で活動するメンバーの中から1人選出)または災害ボランティアセンターへ連絡する。

③被災者の方へ寄り添う気持ちで接する

・被災時の状況などについて聞かない。
・物を廃棄する際は「捨てていいですか?」ではなく「とっておきましょうか?」とお伺いを立てる。(被災者の方にとっては大切な物の場合があるため)
・被災した建物や被災者の方との写真は撮らない。

ただあくまで私の経験ですが、被災者の方が被災時の状況をご自分から話される場面がありました。それで被災者の方が少しでも気が楽になるなら、しっかりと話しを聞くのも大事だと個人的には思います。(ただし、けしてこちらからは聞かないこと)

④活動内容について

・被災した住居や建物などでの後片付け。
・避難所での手伝い。
・救援物資の仕分け。
・長期間活動が可能ば場合はボランティアセンター運営の手伝いもあり。

オリエンテーションでは説明はありませんでしたが、他にはゴミの集積場での手伝いもあるようでした。(場所によってはかなりの重労働とのこと。)

⑤やってはいけない活動

・企業の営利行為
・政治的な活動や宗教活動への手伝い
・あきらかに危険な作業
・活動現場の近隣の方から依頼があった場合は、災害ボランティアセンターへの依頼を促す。

⑥謝礼について

謝礼は受け取らない。お茶やジュースなどの差し入れがあった場合はいただきましょう。

⑦ボランティア活動保険について

ボランティアは保険に加入してからの活動となるため、ケガをしたり物を破損してしまった場合はボランティアセンターへ連絡。保険で補償される場合がある。

⑧活動時間について

必ず(私が参加したボランティアセンターでは)16時までにボランティアセンターまで戻る。時間内に終わらない場合は、明日以降もボランティアに入ってもらう事を災害ボランティアセンターに伝える旨を被災者の方の伝えて作業を終了する。

⑨無理をしない

十分な休憩と水分をとること。

水分の補給はもちろん大事なのですが、活動場所ではトイレが使えない場合もあります。そのあたりの状況確認も大事だと思います。

3.マッチング

オリエンテーションが終わるとマッチング会場へ通されます。私が参加したボランティアセンターでは会場に椅子が用意してありました。この時、車やトラックが提供できる人は専用の椅子へ通されていました。(場所によって違う可能性あり)

マッチング会場では被災者の方からの依頼(ニーズ)と必要人数がスタッフから随時発表され、参加したい活動があれば手を挙げて意志を示します。そしてスタッフから指名されればその活動への参加が決定し、マッチング会場の外へ誘導されます。マッチングでは基本的に前の人から指名されていきます。参加が決定した人から抜けていくので、空いた席に後ろの人が詰めていくといった感じでした。

ただし、依頼(ニーズ)の内容によって車が必要や免許が必要といった場合は、必要なものを持っている人が優先される場合があります。

私が参加した日の依頼(ニーズ)の主なもの
 ・被災住居・建物の瓦礫の撤去
 ・ブロック塀の解体
 ・瓦礫やゴミなどの運搬(大型の運転免許が必要な場合あり)
 ・避難所での手伝い

依頼は被災してからの時期によっても違いがあるようです。私が参加した日で圧倒的に多かった依頼が瓦礫の撤去でした。中には瓦礫の運搬のみといった内容もあり、その場合は運搬して終了なので時間は短い。作業時間も依頼によって違います。私が参加したのは被災住居の瓦礫の撤去でした。

マッチング会場から出ると、スタッフから活動内容や活動場所などの詳しい説明があり、同じグループになった人の中からリーダーを決めます。

4.資材のレンタル・移動

グループができあがると必要な資材を借りて、活動現場まで向かいます。ボランティアメンバーは現地の地理に詳しくない場合がほとんどだと思うので、皆で協力して現場まで向かうことになるでしょう。

5.現地での活動

活動現場に着いたら活動開始。依頼者の方の指示に従って活動します。あくまでオリエンテーションで説明のあった通り、被災者の方に寄り添う気持ちでの活動となります。

6.活動報告

活動が終了するとボランティアセンターへと戻り、リーダーが活動報告を行います。活動報告が終わるとこの日の活動は終了となります。

災害ボランティアに活動して思ったこと

服装について

 服装については皆さんそれぞれでしたが、やはり動きやすい格好が前提でしょう。できれば長袖長ズボンがいいと思いますが、半袖やごく少数ですが短パンの方もいらっしゃいました。あと私はスニーカーだったんですが、できれば安全靴や中敷きをした靴などを履いていったほうがいいと思います。現場には釘が出っ張った木材などがありました。もちろんスニーカーでも活動は可能ですが、釘を踏みそうになったりちょっと踏んでしまったりといった事があったので次回からは気をつけようと思ってます。

また、手袋は布製の軍手とかではなくてビニール製の物がいいでしょう。布製だと木材などが手袋を貫通して刺さってしまうことがあり、怪我をする危険があります。そういった物を通さない手袋があるといいと感じました。

トイレについて

 トイレは被災されたお宅では使えないことが多く、その周辺に公共のトイレがないといった状況はしばしばあると思います。トイレが使用できるお店やコンビニ、公共機関などがあるかを把握しておくと急にトイレに行きたくなった場合に助かります。ちなみに今回の私の場合は、活動現場での作業時間が3〜4時間ほどだったのでトイレに行かずに済みました。ただもう少し長い時間になるとトイレは必須だと思うので、もし行きたくなったらどうするかを頭に入れておくといいでしょう。

災害ボランティアに必要なのはとにかく被災者の方が必要なことをしたいという気持ち

 これは今回はじめてボランティアに参加して強く思ったことです。被災地の依頼(ニーズ)は被災してからの時期や被災された方それぞれのご事情によって変わってきます。何でもやればいいって事ではなく、被災者の方が今その時に最も必要とされている活動をすることが一番大切ではないかと思います。

これは私がマッチング会場で見たケースですが、一番前の椅子に座ってらっしゃったボランティア希望の数人がずっと依頼にたいして手を挙げず動かない。何だろう思って見ていると、その方達がスタッフさんに質問をされてました。その方達はある技能をお持ちのようで、それに関する依頼はないのかといった内容です。スタッフさんによると今は片付け系のご依頼が圧倒的に多く、ある技能関連の依頼は今のところないとのこと。依頼がきていない以上は活動の紹介もできないとの回答でした。その方達が前に座っていると後ろの人達が詰まってしまいます。結局その方達はスタッフに促され別の場所へと誘導されて行きました。(その後どうなったのかは不明)

自分の時間に被災地まで出向き、自分の持っている技能や技術を活かしたいという気持ちは素晴らしいことだと思います。でも活動内容を選ぶような人は、厳しい言い方をすればいらないのではないでしょうか。実際にこのケースでも後ろの人の渋滞を引き起こした上に、忙しいスタッフさんの仕事を一つ増やしてしまってます。信念はあってもいいと思いますが、ボランティアにエゴは不要。自分の技能を活かせる依頼があれば一番いいでしょうが、ない場合は他のことでもやるという気概で臨むことも大事ではないかと思いました。

あと少し話は逸れますが、大人数で来て全員同じ活動グループに入ろうとされる方々。必要な人数は依頼(ニーズ)によって異なります。二人などごく少人数のものから数十名など様々。私が見聞きした中では3,4〜7,8名くらいが一番多かったと記憶してます。基本的には前にいる人から指名されていく上、車が出せるや大型免許が必要などの条件も重なってくる。そのため大人数だと皆同じ依頼に入れることはそうそう無いんですね。そういった方々も長い時間を前方の椅子を専有してしまうので、渋滞を引き起こす一因になっています。スムーズに人が流れるような配慮があってもいいかと思いました。

災害ボランティアは理屈じゃない

 これも今回ボランティアに参加してみて強く感じたことです。詳しい内容は省きますが、ボランティアに参加していて、これって意味ないのではないかと思う場面に遭遇することがあります。実際に意味がないかもしれません。でもその作業が意味あるかないかは関係ないんじゃないかと個人的には思うのです。
被災された方はボランティアが来ると大抵の場合はお喜びになられます。そして仮に意味のない作業であったとしても、被災された方はボランティアの人に手伝ってもらった。そして自分たちは前に進んでいる。そう前向きな気持になれるんじゃないでしょうか。そしてそうやって被災された方に喜んでもらえるのであれば決して無意味ではないですよね。災害ボランティアは理屈じゃなくて、やはり一番は気持ちが大切だと思った初ボランティアでした。

熊本地震の体験をまとめています。

熊本地震が起こった後のことについてです。

熊本地震を体験して、自分なりに地震に対しての備えや対応を考察しています。

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