人気の観光列車!いさぶろう・しんぺい|人吉駅(熊本) – 吉松駅(鹿児島)
いさぶろう・しんぺい
肥薩線の人気観光列車、いさぶろう・しんぺいに乗ってまいりました。列車の名前の由来は、人吉駅〜吉松駅間が建設された当時の逓信省(ていしんしょう:交通、通信、電気などを管理していた省庁)大臣であった山縣伊三郎、鉄道院(戦前の日本で鉄道や運輸などを管轄した省庁)総裁であった後藤新平。
下り(熊本駅・人吉駅発)がいさぶろう、上り(吉松駅発)がしんぺいです。今回は下りのため、私はいさぶろうに乗車したことになります。いさぶろう・しんぺいは一部指定席(というより一部自由席といったほうが近いと思います)で、座席指定券が520円。プラス乗車区間の運賃を払うことになります。熊本駅から吉松駅まで乗車した場合は2,480円。
車内
指定席のみである1号車の車内の様子。たいていの場合は2人掛けの座席が向かい合って並んでいます。
車両の中腹には展望スペースがありました。
こちらは2号車の車内。基本的には1号車と同じですね。
こちらが後方になります。
今回、私が乗車した席。たまたま向かい合う型ではなない席でした。まあ一人なのでこちらのほうが良かったかもしれませんね。
2号車の最後尾に自由席がありました。
2号車にも展望スペースがあります。
いさぶろう・しんぺいオリジナルグッズ
いさぶろう・しんぺいではピンバッジセットやキーホルダー、伍バッチ、クリアファイル、ストラップといったオリジナルグッズも販売されています。栗めし弁当、鮎弁当とお弁当も提供されてました。
特急はやとの風
いさぶろうに接続する特急列車、はやとの風の案内。はやとの風の自由席は2号車の10、11番の8席のみということです。
球磨川
人吉駅を出発して間もなく、日本三大急流の一つ球磨川が見えました。
人吉駅〜大畑駅間
いさぶろうは人吉駅を出発して大畑(おこば)駅を目指します。
人吉、大畑間ではこのようなのどかな風景が広がっていました。
日本で唯一のスイッチバックとループ線を有する大畑
大畑駅は険しい場所にあるためスイッチバックとループ線を併せ持つ、日本で唯一の駅です。スイッチバックとは急な斜面を直進するのではなく、Zの字のようにジグザグに進んで傾斜を緩和しようというもの。ジグザグに進むので列車の進行方向が変わるのも見どころの一つです。
ループ線も同じく急な傾斜を緩和するための構造。その名の通りくるっと回るようになっています。写真の向こうに見えるのがたぶんループ線へと続く線路。(違ったらすいません。)大畑駅で停車後に今見えたスイッチバック、ループ線を通って矢岳駅へと向かいます。
大畑駅
まずは普通に大畑駅に到着。大畑駅のこばとは焼畑を意味する言葉だそうで、昔は大きな焼畑があったといわれています。
ホームから見た大畑駅の駅舎。いさぶろう・しんぺいのリニューアルにあわせて開業当時を再現する改装が行われはいますが、駅舎は木造で業当時のものが残っています。味のあるいい雰囲気ですね。
大畑駅周辺の様子。大畑駅の周辺に民家はなく、一番近い集落でも徒歩で約1時間かかるそう。大畑駅は乗客の乗り降りではなく、蒸気機関車の給水や休憩を目的として設置された駅なのです。
当時の蒸気機関車は人吉駅からいくつもの勾配を登ってきたため、大畑駅で給水する必要がありました。また機関士や乗客の方々もススで顔や手が汚れるため、駅のホームにある洗顔場で洗っていたそうです。
大畑駅にあった顔ハメ看板。ループ&スイッチバックと書いてあります。
駅舎の中は一面名刺だらけ。
名刺を貼ると出世するといわれることからこうなったようです。
ちなみに私は名刺を持ってきてなかったので、貼ることはできませんでした。
さすがに時刻表はちゃんと見えるようになってます。
駅舎のとなりにある給水塔跡。かつては蒸気機関車に給水していたんですね。
大畑駅に停車中のいさぶろう。
大畑駅にて、いさぶろうの前で乗務員のお姉さんに記念写真を撮っていただきました。
- スポット名いさぶろう・しんぺい
- 料金座席指定券520円 + 乗車区間の運賃(熊本駅から吉松駅までの場合は2,480円。)
- 電話番号050-3786-1717(JR九州案内センター)
- 営業時間8:00〜20:00(JR九州案内センター)
- 駐車場年中無休
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