唯一残った酒蔵 日の丸醸造|秋田県横手市増田
増田の街に唯一残った酒蔵 日の丸醸造
秋田県横手市増田にある日の丸醸造酒造に行ってまいりました。日の丸醸造の創業は1689年(元禄2年)。江戸時代からお酒を作っているんですね。日の丸の由来は、秋田藩主・佐竹家の家紋から。”日の丸”は1907年(明治40年)に商標登録されているので、ここのみの銘柄となります。
お店の向かいにあった日の丸醸造の倉庫。もちろん蔵造りですね。
工場見学
見学料は一人200円。この通路を通って酒蔵へと向かいます。
まず見えてきたのは製造場に使用されている蔵。
その前に展示してあったカメ。昔は渋柿を入れてありました。渋柿は塗り薬、酒の殿を取る、木に塗る防腐剤と酒蔵には欠かせないものだったそうです。
こちらの蔵は製造場ですので、これ以上先に行くことはできません。
付近にあった仕込みタンクにはお客さんが書いたメッセージやイラストがありました。
文庫蔵
そしてこちらが文庫蔵。1908年(明治41年)に建てられた土蔵造の2階建て切妻造です。
白漆喰に比べて非常に高価な黒漆喰で仕上げられた見事な壁と扉。
床板、畳、障子を修復した以外は当時のままというすごい蔵です。
こちらが文庫蔵の中。昔は酒蔵の節目の慶事に使用されてましたが、現在は客間として利用されています。年に数回は落語や演奏会などのイベントが開催されることあるようです。贅沢ですね。
二階は非公開のようです。
気になる二階の様子。
床も輝いております。
この文庫蔵の一番の見どころでもある柱。
青森のヒバを使用した2階までの通し柱で、一尺間隔で並んでいます。この間隔の狭さは増田でも随一だとか。柱は天井まで続いています。
もちろん梁も立派。
文庫蔵の中は漆塗りが施してあり、当時のままで保存されています。後に残していくためにも接触は禁止です。
お座敷の欄間も凝っています。
そしてこちらがお座敷。
ひし形の釘隠しもあります。
現代でもオシャレで通用するデザインのふすま。
詳細は分かりませんが、たぶん天井の板も手の込んだつくりです。大和張りでしょうか、凹凸があって幅も違いますね。
お座敷ももちろん青森ヒバの通し柱が通ってます。
お座敷側の扉も重厚なつくりのようですね。
お座敷はたぶん15畳とけっこうな広さがありました。
蔵の維持管理は大変なようですが、日の丸醸造では今後も保存されていく方針のようです。ありがたいですね。また200円の見学料には試飲と200円のお買い物券が付いています。つまりお酒を購入すれば見学は実質無料。これはお得ですね。
- スポット名日の丸醸造
- 料金200円
- 住所秋田県横手市増田町増田七日町114−2
- 秋田県横手市増田町増田七日町114−2
- 電話番号0182-45-2005
- 営業時間9:00~16:00
- 休業日不定休
- 駐車場無料駐車場有り
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