かつての天皇のお住まい!京都御所|京都市上京区
京都市上京区にある京都御所に行ってまいりました。
天皇のお住まいだった京都御所
京都御苑の中に位置している京都御所。というか正式には京都御所がある周囲の地区を京都御苑といいます。
明治維新までは天皇のお住まいだった京都御所。その起源は桓武天皇が794年(延暦13年)に平安京に都を移されたのがはじまりです。かつての平安京は南北に約5.2キロ、東西に約4.5キロあり、朱雀大路によって左京と右京に分けられていました。この名残が今の左京区とか右京区の由来でしょう。
大内裏(役所や儀式を行う施設がある場所)の中ほどに内裏(天皇のお住まい)がありました。内裏は火災にあうと貴族の邸宅が仮の内裏とされ、これを里内裏といいます。実は現在の京都御所は土御門東洞院殿という里内裏に一つ。1331年(元弘元年)に光厳天皇がここで即位されてからは、明治維新まで内裏として使用されました。その後も何度も火災にあい、再建されて現在の姿になったということです。皇居の関連施設であり、仙洞御所や修学院離宮、桂離宮とともに宮内庁が管理しています。
こちらの清所門が入口となります。以前は春秋の特別公開と事前予約制の一般公開でしたが、2016年7月25日から予約不要で通年の一般公開となりました。
御所内
清所門付近の様子。
清所門から少し歩くと見えてきたのが宣秋門です。
御車寄
こちらは御車寄(おくるまよせ)。身分の高い貴族などが儀式や天皇との対面に使った玄関です。
諸大夫の間や清涼殿、小御所などと廊下でつながっています。
諸大夫の間
こちらが諸大夫の間。正式な行事で参内した公家や徳川家の使者達の控えの間です。身分に応じて部屋が決まっていて、奥にいくほど身分が高くなります。
一番手前にある桜の間。ふすまには原在照による桜が描かれています。
その次にある鶴の間。こちらのふすまには狩野永岳による鶴の絵が描かれています。
そして一番奥にある虎の間。こちらのふすまには岸岱による虎の絵が描かれています。
新御車寄
こちらは新御車寄(しんみくるまよせ)。
1915年(大正4年)に大正天皇の即位礼が紫宸殿で行われた際に、馬車による行幸(みゆき:天皇が外出されること)に対応するための玄関として新設されました。
建礼門
新御車寄から進んだところにあった建礼門。京都御所の正門であり紫宸殿で重要な儀式が行われるときに開かれました。
承明門と回廊
紫宸殿の前にある承明門。朱色の柱が印象的です。
承明門からのぞく紫宸殿。
紫宸殿はこのような回廊で囲まれています。
こちらは向かって右手に有る日華門。
日華門の横にある建物です。
こちらから回廊の中へ。
紫宸殿
こちらが紫宸殿。京都御所の正殿であり、平安時代の建築様式で造られた最も格式が高い建物です。現在の建物は1855年(安政2年)の建造。1868年(慶応4年)の「五箇条の御誓文」が発布された場所になります。紫宸殿には天皇の御座である「高御座(たかみくら)」、その脇に皇后の御座である「御帳台(みちょうだい)」が置かれ、これは即位礼に使われるものです。明治、大正、昭和天皇の即位礼もここで執り行われ、高御座と御帳台が使用されました。ここは歴史的にも重要な場所なのです。
こちらは紫宸殿の檜皮葺屋根(ひわだぶきやね)の実物模型。これが屋根一面にめぐらされているんですね。
建春門
こちらは建礼門からみて右手にある建春門です。
春興院
こちらは工事中だった春興院。1915年(大正4年)の大正天皇の即位礼の際に、皇居から神鏡を一時的に安置するために建てられたものです。昭和天皇の即位礼でも使用されました。
清涼殿
ここから清涼殿へと向かいます。
紫宸殿から小御所などへとつながる渡り廊下。
- スポット名京都御所
- 料金無料 ※要予約
- 住所京都府京都市上京区京都御苑3
- 京都府京都市上京区京都御苑3
- 電話番号075-211-1215
- 営業時間9:30, 10:30, 13:30, 14:30
- 休業日月曜日 12/28〜1/4 その他不定休あり
- 駐車場近隣に有料駐車場があり
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