新潟を代表する神社 白山神社に参拝｜新潟県新潟市

長い歴史を誇る白山神社

新潟県新潟市中央区にある白山神社に行ってまいりました。白山神社は新潟を代表する神社で、一説には900年代の建立といわれる由緒ある神社です。

鳥居の両脇には狛犬さん。

独特の色合いですね。

こちらは歯止め石。白山神社は歯の神様をお祀りすることでも知られています。あるとき江戸時代に在位された後桜町天皇が歯痛で苦しまれていました。女官が東京の白山神社から持ち帰った神箸（しんばし）と神塩をつけたところ、歯痛がパタリと治ったそうです。そこからさらに白山神社は歯のご利益があると信仰を集めることとなりました。

再び鳥居をくぐります。

こちらが白山神社の随神門。

詳しいことは分かりませんが、大きな門です。

内側からみて左手にも建物があります。

これは二重塔でいいでしょうか。

そしてこちらが白山神社の拝殿。交通安全や合格祈願、開運祈願、縁結び、安産祈願などをお願いすることができます。

拝殿の彫刻。模様が細かいですね。

拝殿側から参道を見たところ。

緑が多くて気持ちが良かったです。

同じ敷地内にあった住吉神社の狛犬さん。

こちらが拝殿になります。

住吉神社のすぐそばにあった昭忠碑。日清戦争、日露戦争で犠牲になられた新潟の方を慰霊されています。

白山公園

どこからどこまでが神社で公園か分かりませんが、白山神社には白山公園が隣接しています。白山公園では猿が飼われていました。名前は太郎くんです。

この石碑は祝寿松碑。皇太子殿下（大正天皇）のご成婚を記念して1900年（明治33年）に建てられました。

忠犬ハチ公ならぬ忠犬タマ公の像。犬種は柴犬で、飼い主を雪崩から2度も救った名犬です。戦前に銅像が建立されましたが戦時中の資材供出で喪失。しかし1959年（昭和34年）の皇太子殿下（平成天皇）のご成婚を記念して再建されました。

池に咲いていたのは蓮の花。

この水鉢は白山公園の創設者、楠本正隆の生家で使われていた物。楠本家のご厚意で寄贈されました。

階段を登ると小高いエリアに行くことができます。

この大きい石碑は新潟遊園碑。

そして創設者、楠本正隆の像があります。

この石碑は美由岐賀岡碑。1878年（明治11年）の明治天皇の巡幸のさいにこちらでご休憩されました。これを記念して美由岐賀岡と名付けられ、1912年（明治45年）に石碑が建てられました。

岡にたつこの木はお手植えの松。1916年（大正5年）に当時の皇太子殿下（昭和天皇）が地方を見学された際にお越しになり、この地に松をお植えになりました。

こちらは御成婚記念碑。当時の皇太子殿下であった昭和天皇の御成婚を記念して1924年（大正13年）に建てられました。

新潟県では最古の石灯籠。1723年（享保8年）に建立されたものです。

この大きな石碑は明和義人顕彰之碑。江戸時代の1767〜1768年（明和4〜5年）、新潟は深刻な不景気に苦しんでいました。新潟町を治めていた長岡藩は、新潟町に1500両もの御用金を出すよう命令します。町民を救おうと立ち上がった方々は捕らえられ処刑。この石碑はその魂を慰霊すべく1928年（昭和3年）に建立されました。

お隣にあるのは藤井如夢斉碑。藤井如夢斉は新潟出身の儒学者で、戊辰戦争では幕府方に参加しました。戦に敗れ新潟へ帰郷。儒学を教えていました。旧幕府軍の指揮官だった榎本武揚（えのもとたけあき）が新潟に来たさいに語り合い、榎本から往時如夢の四字を与えられます。その後に如夢と号しました。

こちらは坪井子敬碑。坪井子敬は1845年（弘化2年）に新潟の医者の家に生まれました。新潟の活版、新聞事業の祖として尊敬されています。新潟毎日新聞や新潟新聞を発行しました。

お隣は鏡淵意伯翁碑。鏡淵意伯は1826年（文政9年）に新潟の医者の家に生まれました。紀州（和歌山）で医学を学び儒学や剣術にも精通。戊辰戦争では官軍側の軍医兼剣術指南役として参加しました。晩年は盲人教育に力を注いだそうです。

最後になりましたがこの巨大な石碑は竹内式部碑。1712年（正徳2年）に新潟の医者の家に生まれた竹内式部（敬持）。京都で儒学や神道を学び、幕末の大物公家である岩倉具視にも影響を与えました。明和事件の一味として配流（島流し）。流される途中の三宅島で亡くなりました。

白山公園には地元の有志などの石碑が数多くあります。

また園内は緑がいっぱいで歩いていて気持ちがいいです。

古町通1番町の道向にある白山公園。

白山神社に参拝された際に散策するのもいいでしょう。