見事な船底天井！石直商店｜秋田県横手市増田

船底天井や展示品が見どころの石直商店

秋田県横手市増田にある石直商店に行ってまいりました。船底天井や展示品が見どころです。店舗と主屋は明治前期の木造二階建て切妻造。登録有形文化財に指定されています。

こちらが石直商店の入口。

一階

こちらは一階。内蔵は終戦後に解体してしまったそうですが、そのかわりに中にあった物を展示されています。ちなみに外蔵は現存していますが、整理できていないので非公開とのこと。

色々な物がありますね。

実はもともと一つの広間だった一階。ふすまで区切って蔵から店までの一本道を作れるようになっていたそうです。入口からの向って一番左は納戸、一本道、右が仕事場というレイアウト。仕事場では帳簿をつけたりされてました。

二階

二階へはこちらの階段を昇ります。

階段には昔のポスターがいくつか貼ってありました。

階段はけっこう急なので気をつけましょう。

そしてこちらのポスターにご注目。電話番号は七番。非常にシンプルです。

こちらは出っ張っている床。これは当時のままだそうです。厚さもそこまでなく隙間も見えていますが、乗っても大丈夫。僕（60キロ代後半）は乗っても全然問題ありませんでした。

出っ張っている床の全貌です。

この辺の家はどこも南側（入口から向って右側）に採光ようの窓があるとのこと。確かにあります。こちらの窓は開閉が可能で、下から紐を引っ張ると滑車が動いて開閉する仕組み。なるほどですね。主屋の柱は生活の煙で黒くなったそうです。

二階からは一階がよく見える構造の石直商店。ご主人が仕事場や蔵へ行く人を見れるようになっているということです。

よく見えますね。

そしてこちらが二階の様子。

階段から見て左側のふすまの奥にある細いスペース。昔はここから増田の花火などを皆で見ていたということです。

縁側の屋根。年季が入ってます。

こちらが二階のお部屋。

ご覧ください、このゆるやかに弧を描く天井を。これは船底天井という珍しいつくりです。

お部屋自体も非常に趣がありますね。

ここは書斎でしょうか。机が置いてありました。

ソファーもあります。

掛け軸もかけてありました。

色々な紙幣が貼ってある掛け軸。

床の間には人形が飾ってありました。

この奥の窓からは増田の通りが見渡せたそうです。

お支払いしようとすると、貰うほどでもないと謙遜されていた奥さん。ちゃんと明記されてるし、それを承知で入ってるので気にされなくていいと思います。とてもおっとりした奥さんで、展示品もいくつか説明していただきました。

この日はちょうどお漬け物があったようで、見学後には地下水と麹でつけたお漬物を出していただきました。暑い日だったのでありがたいです。バスの時間ギリギリまで奥さんと話してしまいました。