富山県で唯一の国宝!瑞龍寺|富山県高岡市
富山唯一の国宝 瑞龍寺
富山県高岡市にある瑞龍寺に行ってまいりました。瑞龍寺は2代加賀藩主前田利長公をとむらうため3代藩主前田利常公(利常は利長の義弟)によって建立されたお寺です。瑞龍寺の完成までには約20年間を要し、創建当時は周囲にお堀もありまるで城郭のような様相でした。
こちらは瑞龍寺と前田利長公墓所をむすぶ八丁道。この先に瑞龍寺があります。
途中には前田利長公の像がありました。
お寺の前にあった瑞龍寺法堂の鬼瓦。
総門
こちらが瑞龍寺の総門。正保年間(1645年〜1648年)に建立された薬医門という形式で、重要文化財に指定されています。
山門
こちらは山門。1645年(正保2年)に建立されましたが、万治年間(1658年〜1661年)に建て直しされました。しかし1746年(延享3年)に火災で焼失。現在の建物は1820年(文政3年)に建立されたもので、国宝に指定されています。私が訪問した時(2018/2/2)は補修工事の最中でした。
高岡山の扁額。
向かって右手は金剛力士像の阿形。
そして左手には吽形が安置されていました。楼上には釈迦如来、十六羅漢をお祀りしています。
東司跡
山門からは回廊が伸びており、こちらは東司跡方面。
回廊の窓です。
こちらは東司跡。東司は七堂伽藍の一つに数えられ、お寺における便所のことです。現在は東司の守護神である烏蒭沙摩明王が安置されていました。
東司跡から見た回廊。奥には禅堂があります。
浴室跡
山門へ戻ってこちらは浴室方面の回廊。
浴室も東司とともに七堂伽藍の一つに数えられます。瑞龍寺の浴室は寛文年間(1661年〜1672年)に建てられ、1746年(延享3年)の火災で焼失。1749年(寛延2年)に再建されたそうですが、幕末から明治初期に取り壊されたと考えられています。現在は浴室の守護神、跋陀婆羅菩薩が安置してありました。
浴室跡から見た回廊。中腹の右手には大庫裏があります。
回廊にあった黄金の釘隠し。六葉という模様で、6つの葉の間がハートマークに見えるのが特徴です。
大庫裏
回廊の内側から見た大庫裏。正面から見て右手にあります。
こちらが大庫裏の中。
韋駄尊天像が安置してありました。
大庫裏はお寺台所であり、調理配膳や寺務運営を行うお堂です。天井は漆喰仕上げ。大庫裏は重要文化財に指定されています。
柱に吊るしてあった物。たまに見かけますが、これはいったい何でしょうか。
大庫裏付近の釘隠しも黄金です。
大庫裏から見た回廊。奥には大茶室があります。
鐘楼
大庫裏の奥にある鐘楼。
下には延命地蔵菩薩像がお祀りしてありました。
禅堂
回廊の内側から向かって左手にある禅堂。
禅堂は座禅修行をする建物であり、食事や睡眠といった生活の場でもありました。1747年(延享3年)に火災で焼失するもすぐに再建。幕末に1/3に縮小されましたが、現在は創建当初の姿に復元されています。
日本全国で重要文化財に指定されている禅堂は3つあり、ここ瑞龍寺の禅堂もその1つ。他の2つは東福寺と萬福寺の禅堂(ともに京都)です。
この木製の魚の形をしたものは梆(ほう)。鳴物の一種で、これを木槌で叩いて食事の時間などを知らせたそうです。
禅堂の釘隠し。ちょっと趣が違いますね。
禅堂から見た法堂方面の回廊。
仏殿
山門の正面、回廊の内側の中央に位置する仏殿。1659年(万治2年)年に建立された山上善右衛門嘉広(加賀藩の大工)の傑作で、国宝に指定されています。
- スポット名高岡山 瑞龍寺
- 料金大人500円
- 住所富山県高岡市関本町35
- 富山県高岡市関本町35
- 電話番号0766-22-0179
- 営業時間9:00~16:30
- 休業日無休
- 駐車場有
トップページへ
週間ランキング
ランキングをもっと見る