国宝!善光寺 ご本尊は絶対秘仏|長野県長野市
本堂の右手にある鐘楼。1853年(嘉永6年)の再建です。柱が6本あるのは珍しく、南無阿弥陀仏の6文字にちなむといわれています。
本堂前の左右にある道具塚。石の下には本堂の再建工事に使用された大工道具が埋められています。
向かって右は山王塚。左を諸神塚といいます。
本堂
そしてこちらが国宝に指定されている善光寺の本堂。本堂は創建以来、十数回も火災にあっており、現在の建物は1707年(宝永4年)の再建です。
幅や約20メートル、奥行きは約54メートル、高さは26メートル。ご本尊を祀る仏堂に信者が参る礼堂がつながるという珍しい形をしているそうです。
国宝の中では東日本で最大、檜皮葺の建物では日本で最大の規模を誇ります。
ご本尊は日本最古といわれる善光寺如来(一光三尊阿弥陀如来)さま。善光寺如来は絶対秘仏とされ、何人たりとも、たとえご住職でも見ることは許されません。有料ですが地下にある真っ暗な回廊を進み、善光寺如来さまの真下にある「極楽のお錠前」に触れる「お戒壇巡り」をすることができます。
本堂の奥
こちらは千人塚。江戸時代の慶長年間におこった百姓一揆の犠牲者の冥福を祈って建てられました。
徳川家大奥供養塔。江戸幕府の大奥関係者の供養塔です。江戸での出開帳が行われた際には、大奥の希望で前立本尊が江戸城内に招かれるなど、善光寺は将軍家からも信仰を集めました。
こちらは松代藩真田家の古塔。江戸時代に善光寺の外護職をつとめた松代藩、真田家の供養塔です。善光寺御開帳の回向柱の材料は松代藩が毎回寄進していました。
こちらは乳牛親子像。善子さん、光子さんというそうです。
この大きな建物は善光寺日本忠霊殿。戊辰戦争から第二次世界大戦までの戦争で犠牲になられた方の英霊を祀る霊廟です。
こちらの石碑は岡本翠山翁碑。宝生流謡曲の先達として知られました。
この燈籠は高尾燈籠といって吉原の三浦屋四郎左衛門が奉納したものです。三浦屋は吉原の遊郭で、遊女の高尾太夫の供養塔ともいわれています。
お朝事
お朝事とは善光寺の全ての僧侶が出仕する法要。365日休みなく行われ、開始時間は日の出によってかわります。時期によっては5時台から開始ということも。お二人のご住職は参道を通って本堂までを行き来され、その際に参道にひざまずき数珠で頭をなでていただく「お数珠頂戴」という儀式もあります。この日は5時40分ごろに本堂へ向かわれていました。
お朝事を終えて戻られるご住職。
雨の日も風の日も毎日かかさず出仕されているんですね。
歴史的な建物はもちろん行事も見どころが多い善光寺。「お戒壇巡り」や「お朝事」、「お数珠頂戴」などはいつの時期でも見たり体験ができたりします。門前町も雰囲気がよくオススメのスポットですね。
- 料金内陣500円 三門500円 経蔵300円 三堂・史料館1,000円
- 住所長野県長野市元善町491
- 長野県長野市元善町491
- 電話番号026-234-3591
- 営業時間無休
- 駐車場有
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