絶景!広大な皇族方の山荘 修学院離宮|京都市左京区

宮内庁が管理する修学院離宮

京都市左京区にある修学院離宮に行ってまいりました。修学院離宮は皇居の関連施設ですので、宮内庁が管理しています。そのため自由に立ち入ることはできません。参観については無料ですが定員と時間が決まっており、基本的には事前申し込み制です。修学院離宮の場合は9:00・10:00・11:00・13:30・15:00の1日5回で、定員は各回50人。申し込み方法としては郵送、インターネット、窓口があります。

01入口

また事前申し込みで定員に空きがある場合のみ、当日受付での見学も可能。私は今回、当日受付で参観しました。紅葉の季節などは人が多いようですので、事前申し込みをしたほうが確実でしょう。

02受付

修学院離宮とは

修学院離宮の名前の由来は10世紀後半くらに建立された修学院というお寺。このお寺は根絶しましたが地名として残りました。江戸時代だった1655年(明暦元年)ごろから後水尾上皇によって造営がはじまり、1659年(万治2年)に完成した山荘です。京都御所仙洞御所、桂離宮とともに宮内庁が管理しています。

下離宮

修学院離宮は上離宮・中離宮・下離宮に分かれており、まずは下離宮からの見学です。

03下離宮

こちらは寿月観。寿月観と書かれた扁額は後水尾上皇のご宸筆(天皇の自筆)です。その扁額がかかっている部屋は一の間。

04寿月観

15畳あり3畳の上段が設けてあります。上段には一間半(約2.7メートル)の床と琵琶床、飾り棚を備える。また写真正面のやや左のふすまには虎渓三笑という絵が描かれています。

07寿月観

向かって右手が二の間、左手が三の間です。

05寿月観

三の間はお供の控え室。ふすまには泊船という絵が描かれています。

06寿月観

下離宮から中離宮へ向かう途中にあった田園。ここは1964年(昭和39年)に買い上げて付属農地としたもので、現在は契約した方が農作物を育ててらっしゃいます。

09田園

中離宮

続いては中離宮。ここには蔵がありました。

10蔵

こちらは楽只軒(らくしけん)。後水尾上皇の第8皇女である光子(てるこ)内親王のために建てられた山荘です。

11楽只軒

楽只軒は1668年(寛文8年)ごろの建造と考えられています。

12楽只軒

13楽只軒

楽只軒の前にある庭園。

14中離宮

その庭園を見ながら客殿へと向かいます。

15中離宮

こちらが客殿。楽只軒とは階段でつながっています。

16客殿

こちらの杉戸には祇園祭の鉾の絵。狩野敦信の作といわれています。

17客殿

こちらの杉戸の鯉の絵は作者不明。ですが網の目だけは円山応挙の作と伝わっています。

18客殿

こちらは12畳ある一の間。見どころは一間半の飾り棚でしょう。大小5枚の棚板が互い違いに配置されており、霞がたなびいて見えることから霞棚と呼ばれています。桂離宮の桂棚、醍醐寺にある三宝院の醍醐棚とともに天下の三棚とされる逸品。下の戸にも絵が描かれています。

19客殿

こちらは網干の欄干という低い手すり。漁村で網を干した形を表しているということです。

20客殿

客殿から見た楽只軒。グルっと一周してきたのです。

21楽只軒

松並木を通って上離宮へ。

08並木道

周囲には田園が広がっています。

22田園

上離宮

こちらは上離宮にある隣雲亭。現在の建物は文政年間(1818年〜1831年)の再建です。

23隣雲亭

隣雲亭には6畳の一の間、3畳のニの間があり全体的に簡素なつくり。これは装飾を廃してここからの眺めに望むという心意気です。

24隣雲亭

隣雲亭付近からの眺め。私が訪問したとき(20180215)は池の水が抜いてあったのですが、水が張っていたらもっと綺麗な景色が見れるでしょう。

25上離宮

浴龍池へとそそぐ谷川。

26上離宮

池にかかっているのは千歳橋。中島と万松塢を結びます。

27千歳橋

こちらの橋はもともとあったものではなく、1824年(文政7年)の離宮改修時に京都所司代の内藤信敦が橋台を、1827年(文政10年)に水野忠邦が屋形を寄進しました。

28千歳橋

こちらは窮邃亭(きゅうすいてい)。中島の頂上にある宝形造りの茶屋です。

29窮邃亭

この”窮邃”の扁額は後水尾上皇のご宸筆。

窮邃亭の扁額

中は18畳間で上段が設けてあり、窓側いっぱいに低い一枚板を渡して御肘寄(おひじよせ)としてあります。

31窮邃亭

修復はあったものの、創建当時から現存する唯一の建物である窮邃亭。貴重な建物です。

30窮邃亭

窮邃亭のそばから見た景色。

32景色

この池の名前は浴龍池。上離宮はこの浴龍池を中心とした池泉回遊式庭園となっているのです。

33浴龍池

御船遊びの場でもある浴龍池。かつては船で島々を巡りながら管弦や詩会が行われました。

34浴龍池

浴龍池ごしに見た窮邃亭。

35浴龍池

皇居の関連施設とあってどこか非日常感のある修学院離宮。案内の方に従って見学するので、自由に動き回ることはできません。皇宮警察の方がぴったりとついてこられるので、独特の緊張感もありました。しかしそれでも見る価値があるスポットだと思います。個人的には季節や天気がいい日に来てみたいですね。

  • スポット名
    修学院離宮
  • 料金
    無料 ※要予約
  • 住所
    京都府京都市左京区修学院薮添
  • 京都府京都市左京区修学院薮添
  • 電話番号
    075-211-1215
  • 営業時間
    9:00, 10:00, 11:00, 13:30, 15:00
  • 休業日
    月曜日 12/28~1/4 その他不定休
  • 駐車場

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