日本最古の公園!南湖公園|福島県白河市
名君がつくった南湖公園
福島県白河市にある南湖公園に行ってまいりました。南湖公園は白河藩第3代藩主、松平定信が1802年(享和元年)に築造した日本最古ともいわれる公園。築造にあたって松平定信は身分の差を超えて庶民の憩いの場にしたいという思想を掲げたということです。
南湖公園には南湖十七景という景勝地を定め、名前が付けられています。そしてその名所を題材とした和歌や漢詩の作成を親しい大名などに依頼。集まった自筆を仙台石に刻んで1820年(文政3年)に建てたのが南湖十七景詩歌碑です。
南湖十七景詩歌碑
僕が最初に見つけたのは八景の「常磐清水」。歌は越後長岡藩主、牧野忠精の作「万代を 懸てむすはん 深みとり ときはの清水 たへぬ流れに」。
四景の「真萩か浦」。歌は公家の柴山持豊の「かけひたす 波も錦も よせかへる 真萩か浦の 花さかりかな」。
三景の「鏡の山」。歌は白河藩主、松平定信自らの「湖の ここもかかみの 山なれや こころうつさぬ 人しなけれは」。
五景の「錦の岡」。歌は伊勢八田藩主、加納久周の「ささ浪の なみに浮める 花紅葉 にしきの岡の 春秋の色」。
二景の「共楽亭」。こちらも歌は松平定信自らの「やま水の 高きひききも 隔なく 共にたのしき 円ゐすらしも」。
そばにあるのは共楽亭という茶室。士民共楽という身分を越えて誰もが楽しめるという松平定信の理念に基づいています。
共楽亭の近くにあった棚倉藩鎮英魂碑。戊辰戦争における棚倉藩戦死者の霊を祀るため、1884年(明治17年)に旧棚倉藩の重臣、平田門左衛門によって建立されました。
こちらは一景の「関の湖」。歌は公家、近衛基前の「影うつる 山もみとりの 波はれて 見わたしひろき 関のみつうみ」。
この日は曇り空でしたが風がなく、湖面に雲が映っていました。
ここは七景の「月見浦」。歌は公家、烏丸資董の「たくひあらし 出しほの影も 秋にすむ 月見かうらの なみのみるめは」。
十一景の「下根の島」。歌は相模小田原藩主、大久保忠真の「せきのうみや 下根の嶋の 秋くれて 月かけさゆる あしのむら立」。
十一景からの眺め。
近くには紫陽花が咲いていました。
六景の「月待山」。歌は公家、広橋伊光の「うつむかふ 月まつ山の きり晴て さきたつひかり そらにくもらぬ」。
十三景の「千世の堤」。歌は下野佐野藩主、堀田正敦の「雨風に ゆるかぬ千世の 堤こそ くにを守りの すかたなりけり」。
この辺りには立派な松が生えていました。
- スポット名南湖公園
- 料金無料
- 住所福島県白河市南湖1
- 福島県白河市南湖1
- 電話番号0248-22-1111(白河市役所観光課)
- 営業時間見学自由
- 休業日見学自由
- 駐車場有
トップページへ
週間ランキング
ランキングをもっと見る