隅櫓と門が現存!天下の名城 名古屋城|愛知県名古屋市中区

御三家の居城だった名古屋城

愛知県名古屋市にある名古屋城に行ってまいりました。御三家である尾張徳川家の居城だった名古屋城。尾張徳川家は徳川家康の九男・徳川義直の家系です。家康みずからが築城を決め、全国の大名が普請しました。天下の名城として名高かった名古屋城は、戦前まで多くの建物が現存。旧国宝保存法で国宝に指定されていました。しかし1945年(昭和45年)の空襲によって多くの建物が焼失。それでも隅櫓と門がそれぞれ3つ現存しています。タラレバはないですけど戦争さえなければ。もったいないですね。

01お堀

こちらの正門から入場します。

02正門

この大きな木は天然記念物である名古屋城のカヤ。高さは16メートル、周囲は8メートルもあり推定樹齢は600年です。1615年(慶長20年)に徳川義直が大阪夏の陣へ出陣するにあたり、実を食したと伝わっています。空襲では火を浴びたものの見事に生き延びました。

03カヤの木

こちらのスペースは西の丸です。

04西之丸

この櫓は西南隅櫓。未申(ひつじさる)櫓ともいわれる二重三層(2つの屋根で3階建て)の櫓です。

05西南隅櫓

江戸時代から現存しており、重要文化財に指定されています。

06西南隅櫓

西南隅櫓と天守。

07西南隅櫓

名古屋城の天守は入口から比較的近い場所から見えます。

08天守

ここの箇所は鵜の首。堀を内側まで入れ込んであり、そのぶんだけ道が狭くなってます。敵の侵入を防ぐ防御設備ですね。

09鵜の首

こちらは剣塀。大天守と小天守を連結する櫓台の塀には、軒に槍の穂先が並べられています。敵の侵入を防ぐためのもので剣塀と呼ばれるようになりました。

10剣塀

名古屋城の天守の石垣は扇勾配。上に向かうにつれて緩やかに反っていきます。地震にも強く美しい石垣です。石垣の工事は豊臣恩顧の大名の役割でした。石には担当大名の目印が刻まれているそうです。天守の石垣の担当は築城の名手といわれた加藤清正。”加藤肥後守”と彫られているそうです。

11天守

こちらは工事中でしたが御深井丸(おふけまる)という場所。

12御深井丸 工事中

この建物は深井丸展示館です。名古屋のおもちゃや人形が展示してありました。

13深井丸展示館

こちらは西北隅櫓で、重要文化財に指定されています。別名は戌亥(いぬい)櫓。清州城天守を移築したと伝えられており、清洲櫓ともいわれます。解体修理によって清州城の古材を転用して造られた可能性が高いそうです。三重三層(3つの屋根で3階建て)であり、櫓としては最大級の大きさを誇ります。小さなお城の天守クラスの規模ですね。私の知るかぎりでは熊本城の宇土櫓の次に大きい櫓だと思います。

14西北隅櫓

こちらは乃木倉庫。明治時代は名古屋鎮台という軍の施設だった名古屋城。日露戦争で活躍した乃木希典が名古屋鎮台に在任中に建てられた倉庫で、いつの間にか乃木倉庫と呼ばれていました。名古屋空襲のさいに本丸御殿の障壁画や天井絵巻をここに保管していたため、被災を免れたという縁起のいい倉庫でもあります。1997年(平成9年)に有形文化財に登録。

15乃木倉庫

こちらは旧天守の礎石。天守の再建にあたってこの場に移設し当時の敷設状況が再現してあります。

16天守礎石

お城とは直接関係ないですが、こちらは石棺式石室。なぜここにあるのか分かりませんが、島根県松江市にあったものだそうです。

17石棺式石室

この木は御殿椿。本丸御殿の南にあった御殿椿から接木された木で、今でも花を咲かせるそうです。ちなみに原木は名古屋の空襲で焼失。しましたが幹の下から新芽が伸びているそうです。

18御殿椿

こちらは不明門。土塀の下にある門で、本丸北側と御深井丸を結んでいます。しかし厳重に施錠されていたため、あかずの御門と呼ばれていました。空襲で焼失し、現在の門は1978年(昭和53年)に復元されたものです。

19不明門

ここは二之丸庭園。

20二之丸庭園

こちらは北暗渠(きたあんきょ)といい、かつては花壇があったそうでうす。

21北暗渠

ここは霜傑亭跡。二之丸庭園には6つの茶室がありましたが、数寄屋造りの霜傑亭は一番大きな建物でした。

22霜傑亭跡

こちらは南池。大きくて深い池だったそうです。

23二之丸東庭園南池

ここは二之丸東庭園。二之丸御殿の庭園だった場所だそうです。

24二之丸東庭園

この広場は二の丸。現在はきれいに整備されています。

25二之丸

こちらは那古屋城跡。那古屋城はあの織田信長が居城していたこともあるお城です。

26那古屋城跡

先ほどもありました、ここも鵜の首。堀が内側まで入れ込んであります。

27鵜の首

こちらは清正の石曳の像。天守の石垣普請を担当した加藤清正は、石を運ぶときに石の上に乗り音頭をとったと伝えられています。

28清正の石曳

この櫓は東南隅櫓。別名は辰巳(たつみ)櫓です。

29東南隅櫓

明治時代には江戸城の鯱が取り付けられていました。重要文化財に指定されています。

30東南隅櫓

  • スポット名
    名古屋城
  • 料金
    大人500円
  • 住所
    愛知県名古屋市中区本丸1−1
  • 愛知県名古屋市中区本丸1−1
  • 電話番号
    052-231-1700
  • 営業時間
    9:00~16:30
  • 休業日
    12/29~1/1
  • 駐車場
    有料駐車場が有

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