多くの展示もある角館武家屋敷 青柳家|秋田県仙北市
様々な展示もある青柳家
秋田県仙北市角館にある武家屋敷、青柳家に行ってまいりました。青柳家の象徴ともいえるこちらの薬医門。1860年(万延元年)に藩への貢献が認められ、佐竹氏より特別に建築が許可されたものということです。
母屋
青柳家はもとは芦名氏譜代(代々仕えている)の家ですが、芦名氏断絶後は佐竹氏に仕えました。青柳家は1660年ごろからこの地に居を構えていたようです。
こちらは母屋。玄関・取次の間、座敷、仏間、納戸からなり、角館の武家屋敷の中でも豪華です。明治には地主として発展し、屋敷は江戸時代よりも広大になりました。
江戸時代の建物がそのまま残っています。角館春慶塗の器が置いてありました。
武器蔵
こちらは武器蔵。
中は青柳家のルーツを伝える武具などが展示されています。
こちらは青柳家が現在の山梨県の甲府で戦国最強と名高い武田家の武器作りをしていた当時の鉄兜。甲府、水戸、秋田と移住してきた青柳家ですが、家宝として大切にされてきました。甲冑の右奥にある五輪塔旗印は鎌倉時代のものということです。
武器蔵の階段。ここは一度に大量の物が運べないように工夫されています。
武器蔵の二階には北前船で運ばれた品々が展示してありました。
解体新書記念館
この建物は解体新書記念館。1774年(安政3年)に翻訳された日本初の西洋医学書である解体新書。その絵図を書いたのが青柳家の親戚筋にあたる小田野家の小田野直武です。秋田蘭画の創始者としても有名なすごい方。
中には小田野直武が書いた解体新書の絵図が展示してありました。
すごいですね。
また小田野直武と親交があった人物の絵も展示してありました。
秋田郷土館
頑丈な造りの農家が移築された秋田郷土館。
一階では調度品などが販売されています。
その横には昔の農家の道具が展示されていました。
二階へあがる階段。
二階には旧日本軍関連の物が展示されています。
そして昔のレコードも展示してありました。
武家道具館
つづいては武家道具館へと向かいます。
こちらの武家道具館では当時の武士の生活を伝える道具を展示。
こちらは白岩焼という焼物。角館は秋田藩唯一の焼き物の産地でした。その起源は1771年(明和8年)。青柳家では白岩焼の全てを保存しています。
武士を描いた押絵。
武士の人形もあります。
文献もありました。
写真館
写真館へ行く途中にあった蔵。青柳家にはいくつも蔵がありますね。
こちらも蔵を利用した写真館。
ここに展示してあるのは幕末期の写真を拡大したものだそうです。昔のカメラは撮影に時間がかかり大変だったようですが、ポーズをとって写っている昔の人の姿を見ると、どんな気持ちだったのかなとか思ったりしました。
写真館には昔の偉い人の写真もあります。
ハイカラ館
こちらも蔵を利用したハイカラ館。
中には昔の蓄音機や時計などが展示してあります。
鮮やかな色彩の蓄音機。ここはアンティークの博物館ですね。
どれも趣があって、見ごたえのある展示でした。
神社と庭
敷地内には神社もあります。
庭も木々が生い茂り、いい雰囲気でした。
母屋
母屋から入って、グルリと敷地内にを一周して母屋に戻ってきました。
外から見た武器蔵。
先ほどは薬医門から入りましたが、門は他にもあります。こちらは北門。
そしてこちらは南門です。
青柳家はもちろん武家屋敷ではありますが、昔を偲ぶというより、どちらかといえば資料館とかに近い施設になっているような印象。ただどの展示も見どころが多いのでじっくりと楽しめるお屋敷だと思います。
- スポット名角館歴史村 青柳家
- 料金大人450円 高校生・中学生250円 こども150円
- 住所秋田県角館町表町下丁3
- 秋田県角館町表町下丁3
- 電話番号0187-54-3257
- 営業時間9:00〜17:00
- 休業日無休
- 駐車場町営駐車場(有料)
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