木造で最大級の舎房!博物館網走監獄|北海道網走市
こちらは第二舎。雑居房が40あり、数人を収容していました。
第一舎と同じ雑居房がある棟となっています。
こちらは第三舎。雑居房が32あり、数人を収容していました。同じに見えますが、房の数が違うということは部屋の広さも違うんでしょうね。
第三舎は部屋の中にも入れました。
第三舎の奥から振り返って見たところ。
そしてこちら第四舎は独居房が80あります。独居房ですので当然、収容人数は1人。
こちらはくの字の格子と呼ばれる格子。第二舎、第四舎、第五舎は格子が”くの字”になっています。房の中からは廊下を、廊下からは房の中が見えないようになっており、かつ廊下の熱を房の中へ入れるような構造になっていました。すごいですね。
独居房の扉は木造ではなく鉄製。雑居房より頑丈に見えます。
規律違反を何度もおかして他の受刑者に迷惑をかけた場合は屏禁罰というペナルティが与えられました。
一定期間を独居房に入れ、減食して反省させる罰だそうです。さらに思い重屏禁になると闇室になり布団も使えなくなります。
独居房にも入ることができました。
中から見た廊下です。
そしてこちらは第五舎。雑居房が22、独居房が20となってます。
これは受刑者歩行用のゴザ。昭和30年代まで、作業場や工場への行き帰りはゴザの上を一列になって歩いていました。歩行中の私語はいっさい許されず、歩く間隔も厳しく注意されていたそうです。
雑居房の収容人数は3〜5人。
第五舎にあったストーブ。当然、網走の冬は寒さが厳しく暖房器具は重要です。もともとは薪ストーブで、石油ストーブ、スチームストーブと整備されてきました。均等に暖かさが伝わるように慎重に位置を決めていたそうです。
このストーブと煙突は当時使用されていたものと同じものを依頼し、受刑者の方が造ったものだそうです。
浴場
こちらの建物は浴場。大勢の人が暮らす刑務所は皮膚病などが流行しやすく、浴場は重要な施設でした。コンクリートの浴槽に蒸気でお湯を沸かすという当時としては近代的な設備だったようです。
ここは浴場の脱衣場。15人ずつが看守に引率されて号令とともに行動して入浴していったそうです。
入浴については白いタオルと石鹸が支給されていました。成績優秀者は他に所内で指定された者から購入もできたそうです。
浴場の前にあった煉瓦。現網走刑務所の外塀に使われていた煉瓦だそうです。
独居房と懲罰房
こちらは煉瓦造りの独居房。おそらくここが先ほどの重屏禁の罰に使用されるのでしょう。
こちらは懲罰房。この房の周囲は木塀で覆われていて、光が入らなかったそうです。
闇室と呼ばれ、規則違反をした受刑者が7昼夜入れられ、重湯のみを与えられていました。これはきついですね。
教誨堂
ルートの最後にある教誨堂。重要文化財に指定されています。
1912年(明治45年)に建てられ、受刑者の方に”神仏の宿る家”ということで特に精魂込めて造られたそうです。
こちらはアーチ状の欄間。モダンなデザインになっています。
天井は折り上げ天井という手の込んだ作り。
照明には天井中心飾りがありました。精魂込めて造られたというのが分かりますね。
貴重な建物が多く見どころもたくさんある博物館網走監獄。当時の様子も再現してあり、勉強になることも多々あります。個人的には時間に余裕をもってじっくり見学するのがオススメです。
- スポット名博物館網走監獄
- 料金大人 1,080円
- 住所北海道網走市字呼人1-1
- 北海道網走市字呼人1-1
- 電話番号0152-45-2411
- 営業時間5月〜9月 8:30〜18:00 10月〜4月 9:00〜17:00
- 休業日年中無休
- 駐車場有
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