木造で最大級の舎房!博物館網走監獄|北海道網走市
その中の通路の様子。
こちらは食堂です。二見農場で収穫した作物も食べていました。時間によってはここで食事もできます。
こちらは炊場(すいじょう)。受刑者への食事を調理する場所です。農場は重労働だったので、食事の用意も大変でした。
ここは浴場。お風呂場ですね。昭和の初めまで使われていたそうです。大勢の受刑者がいるので効率よく入浴する必要がありました。規則通り順番に入浴したということです。
こちらは作業場。雨が降って農園が作業できない場合に、収穫した農作物の選別をしていたそうです。
この部屋は洗濯洗足場。身体検査をする場所でしたが、足や長靴の汚れを落としたり、洗濯をする場所としても使われていたそうです。
旧網走監獄二見ケ岡刑務支所の2階。
個人的には昔の雰囲気を感じられる場所だと思います。
ここは教誨堂(きょうかいどう)。受刑者のすさんだ心を更生させるため、お坊さんや牧師さんなどが慰問し講話されたお部屋です。
そしてこちらが舎房。現存する木造舎房としては最古だそうです。
もともとは1〜3舎ありましたが、1950年(昭和25年)に受刑者の減少に合わせて2舎が取り壊されました。
これは天井観察窓。
この斜め格子は、看守から中がよく見えるようになっています。
頑丈そうな房の扉。
中はこんな風になっています。
廊下にあるストーブ台。1棟につき2つのストーブしかなかったため、天井にビニールを貼ったりして寒さをしのいでいたそうです。
こちらは奥にある部屋。
たぶんもともとは第三舎だったと思われる第二舎。
基本的には第一舎と同じ造りになっています。
二見ケ岡農場の近辺
二見ケ岡農場のそばにあった二見湖畔神社。1913年(大正2年)に受刑者によって建立されました。
その近くにある哨舎。登録有形文化財です。
ここは二見ケ岡農場の作業を再現してある場所。二見ケ岡農場は刑務所農場としては日本一の面積を誇っています。
その近くにあった高見張。農作業中の暴行や逃走に備えています。職員が2時間交代で勤務していました。
こちらは登り窯。近代的な獄舎を建設するため、刑務作業として煉瓦を作っていたそうです。
五翼放射状平屋舎房の前にある哨舎。登録有形文化財です。
五翼放射状平屋舎房
そしてこちらが博物館網走監獄で一番の目玉といってもいい五翼放射状平屋舎房。重要文化財に指定されています。
旧網走刑務所の舎房は1909年(明治42年)に火事で消失し、1912年(明治45年)に再建されました。5棟が放射状に広がっており、明治時代の監獄では最大級の規模。最北端の現存する木造監獄です。
放射状に広がる5棟の中央には中央見張所。
こちらが第一舎。32の雑居房があります。1房につき3〜5人を収容していました。
縁起のいい場所ではないんですが、建物としてはすごいです。
さきほどもあった斜め格子。第一舎と第三舎の廊下側は暖房や換気、監視を兼ねたひし形の斜め格子になっています。向かい合う部屋の中は見えませんが、廊下の看守からは部屋の監視ができるようになっているそうです。
しっかりとした房の扉。中が見えるように視察孔がついています。
第一舎の奥から振り返って見たところ。本当に独特な雰囲気の場所でした。
- スポット名博物館網走監獄
- 料金大人 1,080円
- 住所北海道網走市字呼人1-1
- 北海道網走市字呼人1-1
- 電話番号0152-45-2411
- 営業時間5月〜9月 8:30〜18:00 10月〜4月 9:00〜17:00
- 休業日年中無休
- 駐車場有
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