10円玉になるだけある!平等院の鳳凰堂|京都府宇治市
1000年近い歴史をほこる平等院
京都府宇治市にある平等院に行ってまいりました。1000年近い歴史をほこり、世界遺産にも登録されている平等院。1052年(永承7年)に関白だった藤原頼通が父藤原道長の別荘を寺院に改めて創建されました。そしてその翌年の1053年(天喜元年)に阿弥陀堂が建立されます。これは世に有名な鳳凰堂。平等院鳳凰堂という一つなぎの名称ではなく、平等院の鳳凰堂(阿弥陀堂)というのが正しいでしょう。こちらの表門が入口となってます。
その先にあった観音堂です。鎌倉時代の建立で本堂の跡に建てられました。重要文化財に指定されています。ご本尊の十一面観音立像が以前は安置されていましたがご安心ください。現在は鳳翔館に移されそちらで見ることができます。
こちらは藤棚。樹齢は280年を超えるといわれていて、現在でも4月下旬〜5月上旬に綺麗な花を咲かせるそうです。
鳳凰堂拝観は別料金。こちらでチケットを購入します。9:00〜16:10まで20分毎に拝観が可能で、定員は各50名。先着順となってます。
こちらが鳳凰堂拝観のチケット。最後から2番目の時間でした。開始の5分くらい前には並んで待機します。
境内の木にとまっていた鳥。なんかカッコ良かったので写真を撮りました。
皆さんご存知の通り10円玉にも描かれている鳳凰堂。極楽浄土の宮殿をモデルにしているといわれ、中堂、左右の翼廊、奥の尾廊からなります。ご本尊は平安時代を代表する仏師・定朝の作品で唯一確証が得られている阿弥陀如来坐像。
周囲に壁や扉には9通りの来迎図(来迎は仏様がこの世にいらっしゃること)、ご本尊の背後には極楽浄土図が描かれています。また左右の壁には52躯の雲中供養菩薩像、天井には66個の銅製鏡が吊るしてあるという超豪華な内装。雲中供養菩薩像の52躯のうち26躯は複製で、本物は鳳翔館に展示してあります。鳳凰堂内は残念ながら撮影は不可。すごい迫力なので、平等院に来たら鳳凰堂の拝観をオススメします。
鳳凰堂の前にて記念撮影。
堂内もすごいけど、外観も美しい鳳凰堂。さすが極楽浄土の宮殿をモデルにしているだけありますね。
池のほとりにあった六角堂。
こちらの鐘楼の梵鐘は”姿の平等院”として日本三大銘鐘の一つに数えられています。こちらの梵鐘は忠実に復原された複製。国宝であるオリジナルは鳳翔館に展示してあります。鳳翔館はこの鐘楼の近くにあり、他にも鳳凰一対や雲中供養菩薩像26躯など国宝を含む多くの品が展示されており必見です。
伏見城からの移築とされる旧南門。薬医門という形式で、江戸時代の初期からこの場所にあると考えられています。希少な赤樫の巨木で造られており、日本ではほとんど確認されていない赤樫を使った貴重な建造物です。
こちらは養林庵書院。1601年(慶長6年)に伏見城より移築したと伝わっています。重要文化財に指定されていますが非公開。残念ながら中を見ることはできません。
この建物は大書院。
こちらは浄土院。平等院の塔頭(境内にある小寺)で、栄久上人が15世紀後半に平等院修復のために創建したと伝わっています。
浄土院に安置されている救世船乗観音。旅の安全というご利益があります。
こちらの石碑は通園家初代の墓。通園家の初代は古川右内といい、1180年(治承4年)に源頼政が兵士打倒の兵をあげると、馳せ参じて宇治橋の合戦で討ち死にしました。この主従関係は狂言の”通園”として公演されています。
これは石造層塔。鎌倉時代の建立であり、花崗岩(かこうがん)で造られています。
この石碑は竹庵の碑詩。1699年(元禄12年)の建立で、製茶業を営んでいた上林竹庵(政重)の石碑です。上林竹庵は宇治茶祖といわれています。
こちらは三春ノ滝という木。
この建物は浄土院羅漢堂。1640年(寛永17年)の建立で、当初から現存しています。中は非公開のようですが、天井に描かれた龍はその色彩までよく残っているそうです。
後方から見た鳳凰堂。
中堂の背後にある尾廊です。
どこから見てもカッコいいですね。
ここは不動堂の門。
こちらの建物が不動堂です。お隣は地蔵堂。地蔵菩薩坐像がお祀りされています。
不動堂の境内には源三位頼政公のお墓がありました。源氏ではじめて従三位(朝廷の役職)に任ぜられ、歌人としても名高かった源頼政公。1180年(治承4年)に平家追討の兵を挙げますが、平知盛の追撃をうけここ平等院で自刃されました。享年76歳。当時としてはとても長生きで、この年齢で戦をされたこと自体が凄いと思います。
ここは最勝院の門。
そしてこちらが最勝院。平等院の塔頭の一つです。
最勝院のそばにある春日型の石灯籠。これは鎌倉時代の建立ということです。
鳳凰堂が有名すぎて、平等院鳳凰堂という名称だけが独り歩きしている感のある平等院。もう一度言いますが、平等院というお寺の鳳凰堂(阿弥陀堂)です。鳳凰堂内の拝観はもちろん、鳳翔館に展示されている宝物も見応えがある平等院。鳳凰堂内の拝観は混んでいると後の時間しか入れないこともあるので、時間に余裕を持って訪問されるのがいいでしょう。
宇治川餅本店
JR宇治駅のそばにあった宇治川餅本店。
こちらは製造直売所でバラ売りもされています。ということで電車の時間にも少し余裕があったのでいただいてみました。
こちらが抹茶だんごとほうじ茶だんごです。
双方ともお茶の風味がほどよく香る。
けして甘すぎずお上品なだんごでした。
- スポット名平等院
- 料金600円
- 住所京都府宇治市蓮華116
- 京都府宇治市蓮華116
- 電話番号0774-21-2861
- 営業時間8:30~17:30
- 休業日無休
- 駐車場近隣に有料駐車場があり
トップページへ
週間ランキング
ランキングをもっと見る