豪商が建てた旧都築家別宅(半平カフェ)|高知県四万十町
豪商 都築半平が建てたお屋敷
高知県高岡郡四万十町にある旧都築家別宅(半平カフェ)に行ってまいりました。窪川駅からは歩いて10分弱で、電車の乗り換えの時間を利用しての訪問です。

1822年(文政5年)土佐藩による窪川開墾者募集の御触書によってこの地に移住した都築家の次男、半平。

農業のみならず酒造業や水産業も手掛け、豪商となりました。1902年(明治34年)にこの別邸を建造。土佐の伝統的な建築技術を使った様式ということです。

こちらには半平カフェとレンタサイクルもありました。

旧都築家別宅の玄関。

こちらから中に入ることができます。

玄関と居間の間の欄間。模様は松に鳥でしょうか。

玄関から左手には居間とお座敷があります。

居間には長持ちが置いてありました。

小ぶりな木製の屏風にも模様が彫ってあります。

居間とお座敷の間の欄間。なにかの話のワンシーンでしょうか。人の姿が見えます。

居間の縁側の欄間の模様は梅でしょうか。

立ち入りはできませんが、玄関の右手にも部屋があるようですね。けっこうな広さです。

お座敷には床の間があります。

これも違い棚になるんでしょうか。

天袋の上には神棚もあります。

こんなところにも欄間。隅々まで凝ってますね。

お座敷の縁側の欄間。ちょっと暗くて見えにくいですが、この模様はツルでしょうか。

お座敷の端の欄間。これは何かの植物の模様でしょう。柳ですかね。

縁側の電気のかさも模様が入っていてオシャレです。

また縁側にも欄間がありました。これは波の模様でしょう。

釘隠し
こちらのお宅にはいたるところに釘隠しが使用されています。

しかもそれぞれ形が違う。

細部にまで気を配っているのが分かりますね。

旧都築家別宅は釘隠しの使用頻度が高いように思います。

まだ他にもあるかもしれませんが、私が確認しただけでも5種類の形がありました。

半平カフェ
奥の部屋はカフェスペースとなっています。

縦長なレイアウトで、こちらもけっこうな広さがあります。

授乳室までありました。

メニューは抹茶やコーヒーがメイン。ぜんざいやソフトクリームなどのデザートもあります。和菓子と抹茶のセット(550円)を注文しました。

和菓子と抹茶のセット
こちらが和菓子と抹茶のセット。

お抹茶は品のあるほのかな苦味が心地よいほどです。また泡によってまろやかさが楽しめる。さらにクリーミーというかミルキーな味わいすらあります。乳製品の類は入ってないのにこの感覚はすごい。抹茶はあまりいただいたことがなく、己の無知さが恥ずかしいです。日本人の奥ゆかしさを感じることができました。

お菓子は栗ようかん。ほどよく品のある甘さで栗もけっこうたっぷり入ってます。抹茶との相性も抜群でした。

後から出していただいたお茶。何茶なのか分かりませんでしたが、今までいただいたことのない独特の風味で、新しい味わいが楽しめました。

半平カフェではグッズも販売されています。

後に出してもらったお茶はこちらのブレンド茶でした。お茶のことは詳しくない私でもオススメです。

今までは庭園などの観光の際に抹茶体験はことごとく素通りしてきた私。この素晴らしい邸宅で過ごす静かな時間、それ自体も贅沢なものでした。抹茶とお菓子に対する料金だけを気にしがちですが、今後はこの「時間」にも着目して考えたいですね。
- スポット名旧都築家別邸 半平カフェ
- 料金見学無料
- 住所高知県高岡郡四万十町茂串町2-3
- 高知県高岡郡四万十町茂串町2-3
- 電話番号050-8807-5075
- 営業時間8:30~17:00 カフェは10:00~16:00
- 休業日年末年始(臨時休館あり)
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