絵解きのお寺 西光寺|長野県長野市
かるかや山 西光寺
長野県長野市にあるかるかや山 西光寺に行ってまいりました。西光寺は1199年(正治元年)、刈萱上人によって開山。上人の入寂後は息子の石童丸が移住しました。
右手には六地蔵があります。
そしてこちらは朝日山大蛇の塚。朝日山に住んでいた大蛇は近くの木こりである忠兵衛に古木と間違えられ殺されてしまいます。あげく町で見世物にされたのを恨んで忠兵衛一族を祟り、忠兵衛は狂死。一族も絶えてしまいました。その祟りを鎮めるため大蛇に法名を与え、塚に手厚く葬られたということです。
こちらは六地蔵憧。六地蔵を浮き彫りであらわしてあります。
それでは門をくぐって境内へ。
かるかや親子の対面の像。絵解きの苅萱道心石童丸御親子御絵伝にもある苅萱道心と石童丸のワンシーンです。
こちらは松尾芭蕉の石碑。1743年(寛保3年)に芭蕉の五十回忌を期して建立されました。
門からみて左手にある六角堂。
その六角堂の右手にある刈萱稲荷社。商売繁盛、家門繁栄、幸運のご利益があります。
こちらは刈萱塚。右から石童丸、刈萱上人、千里御前(苅萱道心の妻、石童丸の母)のお墓となってます。
長野の七福神巡りの一つでもある寿老人。寿老人は中国の宋の時代の人で、南の方角を守る神様です。長寿、財運、子孫長久のご利益があります。
本堂
こちらが西光寺の本堂。絵解きもこちらの本堂で聞かせていただけます。
本堂内の様子。
絵解き 苅萱道心と石童丸
絵解きとは絵画を使った説教を目的とする芸能です。簡単に言えば文字のない漫画のようなもので、語り部の方が絵にそって物語を口上していきます。
こちらがその絵解きに使われる絵。絵解きをしやすいよう随所に工夫が施してあるそうです。
この絵解きは西光寺の開山である苅萱道心とその息子、石童丸の悲しい物語。西光寺の御由緒にもかかわるお話です。
絵解きは「苅萱道心と石童丸」の他に、「十王めぐり」、「六道地獄絵」があります。実は西光寺では一度途絶えてしまった絵解きの文化。苦労の末に一部は現代風にアレンジして復活しました。
精巧に描かれた絵もさることながら、物語自体も興味をひかれる内容だと思います。今回、私は「苅萱道心と石童丸」のみ聞かせていただきましたが、時間があればほかのお話も聞いてみたいと思いました。
- スポット名西光寺
- 料金参拝無料 絵解き500円
- 住所長野県長野市北石堂町1398
- 長野県長野市北石堂町1398
- 電話番号026-226-8436
- 営業時間9:00~16:00
- 駐車場有
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