創業300年!村田薬舗|秋田県横手市増田
長い歴史を誇る村田薬舗
秋田県横手市増田にある村田薬舗に行ってまいりました。中七日通りにあるお宅です。村田薬舗はの創業から約300年、11代も続いた薬屋さん。昔は向かい側でされていましたが、現在の場所に移ったのち蔵を建てられたそうです。現在、120メートルの縦長な敷地内には店蔵、内藏、みそ蔵と並んでいます。

二階
まずは店蔵の二階から見学。

二階は物置になってます。

棚には様々な薬や器具が並べてありました。

昔の看板もあります。

これはバリウム。

趣のある椅子。座れません。

こちらは百味箪笥といって、多くの種類の薬を入れることからそう呼ばれているそうです。

二階の最大の見どころは高い天井。板は欅(ケヤキ)の板目(木目が平行でなく山や波みたいな形)と、杉の柾目(木目が真っ直ぐ)が交互に張られている大和張りで、梁が隠れています。そしてゆるい弧を描いているこの梁。これは欅の湾曲した太鼓梁というもので、船底天井になっています。

窓の模様付きのガラスは大正時代の貴重なもの。

地下室
続いては地下室。そうこちらの村田薬舗には地下室があるんです。地下があるのはこちらだけだそう。

地下は暑さに弱かったり引火性があるものなどを保存していました。温度は季節によっては外気と同じこともあるが、夏は涼しく、冬は外が氷点下でも氷ることはないそうです。

味噌蔵
続いては味噌蔵。

上にも窓があります。

味噌蔵は明治後期(約120年前)のもの。以前は使用人の方などがいたので、味噌は自前で作ったりしていたそうです。

当時使っていたと思われる道具が展示してありました。


堰
敷地内には堰(せき)が横切っています。それを公開されているのはこちら村田薬舗だけ。

外蔵
一番後方にある蔵は物置として使われており、大正時代のものです。

外は建屋に覆われていますが、中はこんな形の蔵でした。

内藏
店蔵のすぐ後ろの蔵は明治前期(約140年前)のもの。現在は非公開ということです。

店蔵
この店蔵は明治後期(約120年前)のもの。一階部分は店舗でした。ここには当時の薬や道具などが所狭しと展示してあります。

ショーケースに乗っている白地に青の陶器みたいなのは、1933年(昭和8年)製のせと枕。オゾチンという薬と併用して神経病に効果があるそうです。

こちらは大正時代の金庫。

木製のレジです。

黒電話やそろばんなど。廃業される前の写真もありました。

このショーケースの下にあるし尿便の形をした哺乳瓶はなんでも鑑定団に出たそうです。ちなみに鑑定結果は5000円ほど。

ここには面白い薬がありました。カイベンという名前ですが、便秘の薬ではなく肛門に塗る百日咳の薬です。また定番の太田胃散や龍角散もありました。

こちらは戦後の昭和の薬です。

店舗の隅には笠がかけてありました。

昔の看板やポスター。



見る角度によって絵柄が変わるやつ。

薬や関連グッズもびっしりと陳列してあります。




この調剤室は昭和後期まで使われていました。薬屋は平成の10年代くらいから経営が厳しくなったそうです。

昔は貧乏だったというお医者さん。患者は農家の人が多く米や野菜で支払ったりしていたためです。収穫時期にまとめてお金を支払うこともありました。医療保険ができてから随分よくなったそうです。ここ村田薬舗では、お医者さんに瓶などの医療器具も納められていました。
村田薬舗のご主人は優しそうなご方で、蔵だけでなく薬のことなども教えてくださいます。店の前にいる人に声をかけられたりと、積極的にアピールされていました。
- スポット名村田薬舗
- 料金200円
- 住所秋田県横手市増田町増田字中町103
- 秋田県横手市増田町増田字中町103
- 営業時間10:00~16:00
- 休業日不定休
- 駐車場無料駐車場有り
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