豪華な茶室と栗の床!佐藤三十郎家|秋田県横手市増田
豪華な蔵座敷がある佐藤三十郎家
秋田県横手市増田にある佐藤三十郎家に行ってまいりました。中七日町通りにあるお宅です。
内藏
案内してくださったのは7代目のご主人。蔵は初代が建てられたそうです。
入口の前には絵や置物などが飾ってありました。
こちらが佐藤三十郎家の内藏の中。
蔵は基本的には物置という位置づけだそうです。
中には調度品がいくつか展示してありました。
ふすまの絵も手が込んでます。
二階もあるそうですが非公開です。
この床は栗の木を使用。栗の木は大径のものが少なく、これだけの太さは珍しくそうです。ご主人が仰るにはこの蔵で一番の見どころ。ちなみに木材は栗、ヒノキ、ヒバ、杉の順で硬いそうです。床はわざと隙間があけてあり涼しい仕様。しかも下には炭が入れてあり、空調環境を整える効果もあるそうです。
茶室
そして奥にあるのが茶室。普通、幅は三間(一間が約1.818メートル)なんだそうですが、こちらは四間半もあります。これは増田でも唯一とか。そのため梁が倍入っています。これだけの物ながらも茶室は余白。あくまで目的は物置ということです。
本来、茶室は奥に正式な入口があるとのこと。実はこちらの茶室にも入口があります。
ちなみにですがこの障子もシャレたつくり。上段は無双窓になっています。この入口は西側向きになっていて自然の光が入るそうです。
障子の向こうにある茶室の扉。重さは約1トンあるそうです。凄いですね。
茶室の入口は三重になっており、ここを味噌でコーティングすれば煙すら入ってこないそうです。
なんだか入口の横の扉も重厚感がありますね。
蔵の左側の壁の梁を支えている部分はヒバ。そしてその間は杉が使用されています。それぞれの木材の間は素手で磨かれた漆喰。平面に見えますが、それぞれが柱になっています。
ご主人いわく土蔵の中に木材の家が入っているイメージです。
こちらは茶の湯を沸かす囲炉裏。
床の間の細工はヒノキだそうです。あえて非対称に造ってある床の間。
これはどこから見ても狭くならならず、斜めから見ても立体的に見えるためだそうです。あくまで余白と断言する茶室。ですがものすごく手の込んだ造りですね。
僕が伺った際には少しウトウトされていたご主人。毎日お客さんを案内されているので、お疲れなんでしょう。とても気さくなご主人で、ちょいちょい英語を交えて軽快に説明してくださいます。質問にも快く答えていただけるので、気になる事があったらドンドン聞いてみましょう。非常に素晴らしい物を見せていただきました。
- スポット名佐藤三十郎家
- 料金200円
- 住所秋田県横手市増田町増田字中町103
- 秋田県横手市増田町増田字中町103
- 営業時間9:00~16:00
- 休業日不定休
- 駐車場無料駐車場有り
トップページへ
週間ランキング
ランキングをもっと見る