世界遺産 唐招提寺は国宝も多数!|奈良県奈良市
奈良県奈良市にある唐招提寺に行ってまいりました。759年にかの有名な唐の高僧・鑑真大和上によって創建されたお寺です。南大門に掛かるこの扁額(へんがく:看板みたいなもの)は孝謙天皇の御宸筆の複製。実物は講堂内にあるそうです。奈良時代に創建ということで、長い歴史があるんですね。
古都奈良の文化財の一部として世界遺産にも登録されています。
弁天社
南大門のそばには弁天社がありました。
金堂
南大門をくぐって正面には金堂が見えます。
国宝に指定されており、奈良時代建立の寺院金堂では現存する唯一のもの。代表的な天平建築(平城京で発展した文化の建築物)となってます。
本尊は盧舎那仏坐像。他には薬師如来立像、千手観音立像、四天王立像、梵天・帝釈天立像(いずれも国宝)が安置されています。ものすごいことになってますね。
金堂の東側(右手)には鼓楼と礼堂が並んでいます。
鼓楼
この鼓楼も国宝。2階建ての小さめな建物ですが、中にはこちらも国宝の金亀舎利塔が安置されています。物の良し悪しに大きさは関係ないですね。
礼堂
そのとなりにある礼堂は重要文化財。堂内には釈迦如来立像と日供舎利塔(ともに重要文化財)が安置されています。
細長い建物で、鼓楼に安置された仏舎利を礼拝するための堂であるのがその名の由来。
礼堂の右手に並んでいるのは経蔵と宝蔵。なんとこちらも国宝です。
経蔵
高床式の校倉造り(あぜくらづくり)。唐招提寺ができる前は新田部親王邸の米倉で、それを改造したものといわれる。唐招提寺で最も古く、校倉としても日本で最古です。
宝蔵
その隣に建つ宝蔵は経蔵より一回り大きい。唐招提寺創建と時を同じくして建立されたということです。
開山堂
礼堂の後ろ(北側)にあるのは開山堂で、元禄時代に徳川家の御霊殿として建立されたのがはじまり。明治時代に国宝・鑑真和上坐像を安置するため現在の場所に移りました。現在、和上坐像は御影堂に安置され、開山堂には御身代わり像があります。
参道
お寺内の参道は整備されていて緑も豊か。
まるで森のなかにいるような気持ちになることもありました。
開山御廟
参道を抜けてたどり着いたのは開山御廟。鑑真大和上のお墓です。
御影堂
境内の北側(後方)にあるのは御影堂。国宝である鑑真和上坐像が安置されています。御影堂は期間限定での公開で、この日は残念ながら非公開。中を見ることはできませんでした。
中興堂や地蔵堂、御影堂などへと続くこちらの門。表札には「應量坊」の文字があります。中興堂や地蔵堂も期間限定での公開となっており、この日は閉門されていました。
訶梨帝母社
門の近くにあった訶梨帝母社。
本坊
應量坊の向かって左には本坊があります。こちらは本坊への入口。
醍醐井戸
本坊のそばにある醍醐井戸。開祖・鑑真大和上が掘ったと伝えられています。
戒壇
金堂の西側(左側)に位置する戒壇の前。
戒壇は正式な僧になるための儀式を行う場所で、以前は石壇の上に建物がありました。しかし、江戸時代に放火によって焼失。現在は石壇のみが残っていて、1978年にインド・サンチーの古塔を模した宝塔が置かれました。
鼓楼のちょうど反対側にある鐘楼。東側(右側)から西側(左側)までグルっと一周してきました。
講堂
そして金堂の真後ろ(北側)にあるのが講堂。平城宮の東朝集殿を移築・改造したもので、こちらも国宝に指定されています。壁などがなく開放的な造り。本尊弥勒如来坐像、持国天立像、増長天立像(いずれも重要文化財)が安置されています。
貴重な建物や彫刻の連続で、とても見応えがありました。御影堂などが公開されている期間に来ることができればと思います。
- スポット名唐招提寺
- 料金大人600円、高校生400円、中学生400円、小学生200円
- 住所奈良県奈良市五条町13-46
- 奈良県奈良市五条町13-46
- 電話番号0742-33-7900
- 営業時間8:30~17:00(受付は16:30)
- 休業日無休
- 駐車場有(乗用車150台・有料)
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