白河の街を散策|福島県白河市
城下町白河
福島県白河市は中通り南部にある市で、かつてはあの白河の関が置かれた交通の要衝。江戸時代は白河小峰城の城下町としても栄えました。個人的には白河ラーメンを目的にやってきた白河。古い建物などが散見されたので、白河の街を散策してみました。
鉤形
鉤形とは鍵のように曲がった道のこと。敵の侵入に備えて防御の役割を担っていました。白河は城下町らしく、今も鉤形が街中にいくつか残っています。
十軒店
こちらは本町にある十軒店(じゅっけんだな)と呼ばれた大鉤形。本町にあります。
鉤形が大きすぎて写真では見にくいですが、ゆるやかなZ字のようにくねっと曲がっているのが分かりますでしょうか。十軒の店が入るくらい大きな鉤形なので十軒店と呼ばれていたんでしょう。
勝軍地蔵堂の前
とても緩やかなんですがここも鉤形。
場所は勝軍地蔵堂というお堂の前です。
こちらがその勝軍地蔵堂。1712年(正徳2年)に造られた銅製の大型地蔵が安置されているそうです。
勝軍地蔵堂の手前の交差点
白河駅側から見て勝軍地蔵堂の手前の交差点である鉤形。ここはくねっと曲がっているのが分かりやすいのではないでしょうか。
今回ご紹介する鉤形では一番分かりやすいと思います。建物が並んでいたら先がどうなっているか分かりませんね。
金屋町
こちらは金屋町にある鉤形。
短いですがここも鉤形です。複雑な形をしていますね。
白河の古い建物
白河では街を歩いているとちらほらと古い建物が見受けられます。中には文化財などに指定されている貴重な建物もありますよ。
渋木茶舗
本町にある渋木茶舗。建物は1880年(明治13年)に建てられた物で白河市の歴史的風致形成建造物に指定されています。
この辺りは古い町で、もっと創業が古かったり歴史の長い家柄はたくさんあるそう。ただもとの形を保っている家は渋木茶舗の建物が一番古いということです。
渋木茶舗はお茶屋さんなので、店内にはお茶がたくさんあります。
ちょっとお菓子やアイスなどもあったので、僕はアイス最中をいただきました。渋木茶舗は今の女将さんで4代目。東日本大震災では、揺れはしたものの建物自体は全く被害がなかったそうです。凄いですね。戦前のいい家は丈夫と聞いたことがあるとお伝えすると、実際にお住まいの女将さんもそう思われるとのこと。とても感じのいい女将さんでした。白河でお茶を買う時は渋木茶舗で決まり。
遠藤家住宅
同じく本町にある遠藤家住宅。江戸時代は代々旅籠(旅館)を営んでいて、庄屋(村役人)も努めるなどした豪商のお宅です。
主屋は1877年(明治10年)の建築。一階と二階の軒にはせがい(格式が高い家にある屋根みたいなもの)があり、二階の窓には格子があるなど手の込んだ造りです。しかも明治時代なのに地上3階地下1階というのは驚き。白河市の歴史的風致形成建造物に指定されています。
亀源跡
最近は知名度があがってきた白河ラーメン。ここはその元祖のお店、亀源の跡です。現在はこの立て札があるのみでした。
根本家住宅
本町にある玉家という和菓子屋さん。こちらは根本家住宅として白河市の歴史的風致形成建造物に指定されています。大正から昭和にかけて呉服店が営業しており、その当時の建物が今に残っているとのこと。奥には蔵座敷があるそうです。
大谷忠吉本店
本町にある大谷忠吉本店。お酒を作る会社です。左右にある2つの蔵が目をひきますね。
紙屋醸造
桜町にある紙屋醸造。100年以上の歴史を誇る醤油屋さんです。
大野屋染物店
老舗通りにある大野屋染物店。趣のある建物ですね。先祖代々からの伝統の技術を駆使されています。
ちなみにこちらが老舗通り。
本家富川屋染物店
同じく老舗通りにある本家富川屋染物店。大野屋染物店のすぐ近くです。裏手には川が流れており、この通りに染物屋さんが多いのも納得ですね。
横には蔵もあります。
付近には他にも何軒か蔵がありました。
- スポット名福島県白河市
- 住所福島県白河市
- 福島県白河市
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