納沙布岬 北方館 望郷の家で北方四島について学ぶ|北海道根室市
北方領土についての展示がある方館 望郷の家
本土最東端、納沙布岬にある北方館 望郷の家。

北方領土返還要求運動の発祥の地で、館内には北方領土についての資料が展示してあります。

入ってすぐには返還要求運動の署名をする机。

1Fホールに展示してあった水晶島・秋勇留島・多楽島・志発島の住居表示図。これらの島々にもかつては日本の方がお住まいだったんですね。

こちらは国後島と色丹島の住居表示図。

各小学校区の区画図や市街図の資料。しっかりと記録が残っているんですね。

2Fへと登る螺旋状の緩やかな坂の壁にも北方四島に関する資料が展示してあります。

北方領土の面積は5,036平方キロメートル。最も大きな択捉島は、東京都や大阪府よりもかなり大きいそうです。普段目にする地図では北海道までしかないので、北方領土の大きさは知ってるようで知りませんでした。北方領土はこんなに広かったんですね。

北方領土の面積と各県を比較した図。北方領土は千葉県・愛知県・福岡県とほぼ同じ広さだそう。島ごとでは択捉島は鳥取県と同じくらい。国後島は佐渡ヶ島の約2倍、色丹島は隠岐の島より広く、歯舞群島は礼文島より広いということです。

北方領土の産業や戦前の姿。

歯舞群島は起伏の少ない平坦な島。終戦当時は501人の方が居住されてました。

色丹島は天然の良湾型をしており、2000トン級の船が約7隻も収容できたそうです。

国後島は日本本土と北方四島をつなぐ中心地で、四島の中でも最大の4,900人の方が暮らしていました。

爺ヶ岳は標高1,772メートルで四島最大の山。別名は国後富士と呼ばれています。

択捉島の留別村は2,300人、紗那村には1,000人の方が暮らしていました。1,945年(昭和20年)8月29日にソ連軍が留別に上陸。紗那村郵便局の無線電信局からソ連軍上陸の第一報を本土へと打電しました。

北方領土返還要求運動の歴史も展示してあります。


2Fにあがってすぐの場所にあった北方領土のジオラマ。

やっぱり北方領土は大きいです。

北方の海の魚たち。

北方の動物たちの剥製もありました。

北方領土に関する書類。

各島の写真や地図。今は簡単に行くことはできませんが、どんな場所なのかこの目で見てみたいです。

2Fから1Fへの階段の壁には四島の地図が展示してありました。

1Fにあったえとぴりかの模型。えとぴりかは四島交流船で2012年5月に就航。日本政府とロシア政府の合意によって行われている「ビザなし交流」や元島民と家族が故郷を訪れる「自由訪問」に使用されています。

納沙布岬で実物を見た祈りの火と四島のかけ橋の模型。

私は九州在住ということもあり、普段の生活では北方領土について考えることはほとんどありませんでした。ただ、このまま忘れてしまうと四島は永遠に返還されることはない。皆で考えていかないといけない問題だと改めて思いました。
- スポット名北方館 望郷の家
- 料金無料
- 住所北海道根室市納沙布岬36-6
- 北海道根室市納沙布岬36-6
- 電話番号0153-28-3277
- 営業時間9:00〜17:00(3月16日〜11月15日) 9:00〜16:30(11月16日〜3月15日)
- 休業日12月31日〜1月5日
- 駐車場有
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