国の重要文化財!文翔館|山形県山形市
旧県庁舎である文翔館
山形県山形市にある文翔館に行ってまいりました。旧山形県庁舎だった建物になります。
明治の大火で前の県庁が消失し、その後に建てられたのが現在の天翔館。そのため燃えない材料で造られていて、壁は石、屋根はキレートが使われています。
イギリスの建築家の設計で、シンメトリーのルネッサンス建築。堂々としたお姿です。
こちらが文翔館の入口。ガラスの模様は月桂樹です。
中に入るとすぐ目の前には階段。階段室などは同じ建築家が設計した上野の旧岩崎邸に似ているそうです。
階段の手すりも手が込んでますよね。
この漆喰の模様も月桂樹だそうです。
二階の正面にある正庁。今でいうところの講堂で、訓示や辞令、会議などに使用されていました。この部屋は特に豪華な内装で飾柱は大理石です。
床には寄木細工(箱根の名産)を使用。この寄木細工の床は部屋ごとにデザインが違います。色の違う箇所は埋没して変色したヒノキということでした。木の色合いだけでこの模様。凄いですね。
また花飾りがある漆喰天井も見どころ。戦時中はボード貼りに改造されていました。文化財に指定されて10年に及ぶ補修が行われたそうですが、漆喰花飾り天井だけで4年かかったそうです。たしかにこの精密な花飾りは時間がかかっても仕方ないですね。
正庁にはバルコニーもあります。
バルコニーから見た時計塔。時計塔の銅板は戦時中の資材供出によって鉄板で代用されていましたが、補修によって当時の姿を取り戻しました。時計装置自体は当時の物が使われていて、消耗した部品を取り替えや修理を行って運用しています。
正庁の隣りにある貴賓室。シャンデリアやカーテン、絨毯などは資料を元に復原されています。
こちらの暖炉は当時の物が現存。
寄木細工の床も当時の物が残っています。
漆喰天井には花飾りが復原されていました。
こちらは知事官房室。知事の秘書室として使用されいた部屋で、現在は県政の歩みを展示してあります。
この知事官房室の寄木細工の床。
漆喰天井は月桂樹の葉飾りが復原されています。
こちらは知事室。映画るろうに剣心のロケ地としても使われました。カーテンボックスは当時の物。絨毯は山形で織られた物が敷いてあります。
この暖炉も当時の物が現存。
もちろん寄木細工の床も当時の物です。
天井はボード貼りになっていたようですが、漆喰天井に復原されていました。
こちらは知事応接室。知事への来客の応接室として使用されていました。
床は当時と同じ工法でリノリウムが敷き詰めてあります。
こちらは高等官食堂。この部屋は天井が高く、これは反響によって食事中の話し声がよく通るようにする為だそうです。
その為か天井も他の部屋とは違っています。
また床には道中格子と言われる寄木模様が施してありましたが、破損がひどかったために復原してあるということです。
こちらは警察部長室。シャンデリアや壁は当時の資料を元に復原されています。暖炉は当時の物が現存。
床の寄木細工も当時の物が残っています。
おそらく天井も復原でしょう。
こちらは内務部長室。その名の通り内務部長の部屋として使用されていました。
床の寄木細工は当時の物でしょう。
天井はボード貼りに改造されていたため、漆喰で花飾りも復原されています。
内務部長室付近から見た中庭。
ここは見覚えがある方も多いのではないでしょうか。
こちらも映画るろうに剣心のロケで使用されました。
中にはから見た時計台。
それでは廊下を渡って旧県会議事堂へと向かいます。
旧県会議事堂
旧県会議事堂には当時としては珍しい水洗式のトイレが設置されています。今の一般的なトイレと比べても見劣りしないですね。
普段は議場にも入ることができますが、この日は貸し出しされていたため入ることができませんでした。
渡り廊下を外から見た所。
旧県会議事堂は向かって左側にあります。こちらも重厚な造りですね。
文翔館は他にも多くの部屋があり、展示もたくさんあります。とても見ごたえがありました。
- スポット名文翔館
- 料金無料
- 住所山形県山形市旅篭町3丁目4番51号
- 山形県山形市旅篭町3丁目4番51号
- 電話番号023-635-5500
- 営業時間9:00~16:30
- 休業日第1・第3月曜日(祝祭日の場合は翌日)12/29~1/3
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