アイヌ民族の聖地!ノツカマフチャシ跡|北海道根室市
アイヌ民族の聖地であったチャシ
北海道根室市にあるノツカマフ1・2号チャシ跡に行ってまいりました。根室半島の根室湾側の海岸近くにあります。この雑木林の向こうにチャシ跡があるとのこと。
雑木林を抜けると草原が広がっています。
道というか轍(わだち)のようなものがあったので進んでみました。
道なりに行くと看板があります。ちなみに向かって左手がノツカマフ2号チャシ、右手が1号チャシです。
まずは2号チャシのほうへ行ってみました。
高山植物のようなのが生えていて、個人的にはこの風景も好きです。
ノツカマフ2号チャシ跡。チャシとはアイヌ語で”柵囲い”という意味で、砦や見張り場、祭祀を行う場所です。色々な用途がありますがアイヌの方々にとっては神聖な場所でした。
ノツカマフ2号チャシ跡から見た海岸線。ノツカマフ2号チャシは海岸から半円形の壕で囲まれていたようです。
続いては1号チャシ跡へ。
こちらがノツカマフ1号チャシ跡です。
この窪みは壕の跡でしょうか。1号チャシには2つ半円形の壕があったそうです。チャシ跡からは北方領土の国後島や歯舞群島が見えるそうですが、この日は曇天だったので見えませんでした。遠くの島が見えるとはさすが見張り場だっただけはありますね。
ノツカマフとはアイヌ語で”岬の上にあるところ”という意味。1754年ごろに松前藩の役人など日本人が住むようになりました。しかし日本人がアイヌ民族にたいして暴力的な支配をしたとして1789年には「クナシリ・メナシの戦い」がおきます。松前藩は鎮圧隊を派遣し、アイヌの方々を処刑したということです。これを機に根室の中心はこのノツカマフから根室湾のほうへと移りました。
また根室にはここノツカマフ以外にも多くのチャシ跡が残っており、そのほとんどが根室半島の根室湾側の海岸近くにあります。この地方はアイヌの方が多く住んでいたんでしょうね。今の北海道が日本なのも幕府ひいては松前藩のお陰とはいえ、後から来た日本人がアイヌの方々にした仕打ちは許されることではありません。これは忘れてはいけない事だと思います。
- スポット名ノッカマフ1号2号チャシ跡
- 料金無料
- 住所北海道根室市西浜町7丁目 ノッカマフ1号チャシ
- 北海道根室市西浜町7丁目 ノッカマフ1号チャシ
- 電話番号0153-25-3661
- 営業時間見学自由
- 休業日見学自由
- 駐車場有
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